ずっと読まれる記事を書くには?コンテンツマーケティングの基本戦略|副業ブログ

ずっと読まれるコンテンツとは コンテンツ
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みなさんこんにちは。副業ブログのaksyaです。本日は『ずっと読まれる記事を書くには?コンテンツマーケティングの基本戦略』について解説していきます。前回の記事では、新しいブログ記事を公開したばかりで、それを宣伝する方法がわからない方に向けて、その宣伝方法をわかりやすく解説しました。今回は、長期的に読まれ続けるコンテンツ「エバーグリーンコンテンツ」について解説します。

エバーグリーンコンテンツとは?

エバーグリーンコンテンツという言葉を聞いたことがある方は意外と少ないかも知れません。エバーグリーンコンテンツとは、今起きているニュースや季節的な要因に関係なく、常に読者に関連するトピックを中心に展開される、検索に最適化されたコンテンツのことです。 記事を書き、公開してから時を経ても永くユーザーに閲覧されるため、有用な情報かつ高品質な内容である必要があります。そのコンテンツの多くは特定の用語の解説を目的とすることが多く、一年中緑の葉を保つ常緑樹(Evergreen)がもとになっています。エバーグリーンコンテンツは次の要素をもつコンテンツと考えると良いでしょう。

1年間、あるいはそれ以上にわたって常に人々の関心を弾き続けるコンテンツ

実は、エバーグリーンコンテンツになり得るトピックというのは、その種類がある程度決まっています。これは「エバーグリーントピック」「常緑のトピック」などと呼ばれることもあります。例えば、ダイエットや育毛、筋トレなどの方法はエバーグリーントピックの代表と呼べるでしょう。こういったコンテンツは、季節により検索需要は増減することはありますが、一貫して常に検索され続けるものです。(例:夏が近づくにつれて筋トレやダイエットを意識する人が増える傾向はありますが、多くの肥満体の方はいつでも、痩せたいと思ったり筋肉質な体になりたいと思うものです) エバーグリーントピックに当てはまらない例としては、特定の出来事について言及する記事などが該当します。例えば、20XX年に起こった犯罪や選挙活動、気候変動に伴う災害事故やスポーツの試合結果などは、その事象が発生した当時、一時的に検索需要が増加したものの、一年を通じて毎年検索されるものではありません。つまり、エバーグリーンコンテンツとは、人々が常に関心を持ち、検索によって解答を得たいと思うコンテンツと言えます。たとえ記事の中で例に挙げた情報が、記事を公開した当時のトレンドに基づいた古いものであっても、エバーグリーンコンテンツはGoogleで上位に表示されることが期待できます。エバーグリーンコンテンツと呼ばれる記事は、次のように「エバーグリーントピック」に関するものが該当します。(例)

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もしあなたが今、「トッテナム対レスターの試合結果」について書き、多くの読み手を集められたとしても、それは一時的なものです。きっと1週間後、もしくは1ヶ月後にはセッションは集まらなくなってしまうでしょう。ですから、もしあなたがエバーグリーンコンテンツを作り、永く検索ユーザーに読んでもらいたいのであれば、この種のトピックに取り組むべきではありません。

なぜエバーグリーンコンテンツが重要なのか?

コンテンツマーケティングにおいて、読み手を集める方法はセッションの分け方によって大きく2つに分類することができます。ひとつは時事的なコンテンツによる集客、もう一つは恒久的なコンテンツによる集客です。前者はタイムリーなニュース記事を量産し、一時的に多くのセッションを稼ぐ方法で、常に誰よりも早く世間の動向に目を向け、記事にする必要があるため、非常に工数がかかります。例えば芸能人が結婚や不倫をしたという報道記事や、とあるスポーツ選手が新記録を樹立したという記事などは時事的なコンテンツです。時事ネタの場合、事象が起きた直後に公開されるから意味があり、需要が生まれます。TwitterのトレンドやTV、LINEなどのニュース速報で知らされる前に記事にすることで、最大のセッションが期待できます。それを実現するためには、実際の試合中継にかじりつき、その瞬間を誰よりも早く知る(知って、記事にまとめる)必要があります。それは非常に大変な労力を求められる作業ですが、その割に書いた記事は賞味期限が短いことが多く、より多くの記事を書く必要があるためコスパが悪いのです。(全てのサッカーの試合を観戦し、記事にすぐにまとめて公開することを続けることができますか?個人の副業程度でブログを書いている方にはきっと不可能です)一方、本記事で解説しているエバーグリーンコンテンツは後者(恒久的なコンテンツ)にあたります。 エバーグリーントピックでエバーグリーンコンテンツを作成していれば、1週間や2週間でトラフィックが激減することなく、毎月のように投稿にオーガニックトラフィックを集めることができるようになります。

エバーグリーンコンテンツを書く方法

エバーグリーントピックを見つけるには、「賞味期限」のあるトピックを避け、安定した検索トラフィックの見込めるトピックを選ぶことから始める必要があります。そのために、まずはキーワード調査から始めましょう。

①キーワード調査

ブログでターゲットにしたいトピックをいくつか考える必要があります。多くのブロガーは、何か特定のテーマを決めてブログを開設したはずです。その場合は、そのテーマに関連するキーワードを選びましょう。もし、雑記ブログのような形でブログを発信している方は、普段自分が体験したことや感じたことをメインに書かれていると思いますので、自身の体験の中から検索需要が安定して多そうなキーワードを選ぶことをおすすめします。 キーワードを選定する際は、そのキーワードが実際にどれくらい検索されているかをキーワード調査ツールを用いて調べる必要があります。もし、有料のキーワード調査ツールを導入していなくても問題ありません。無料で利用できるGoogle トレンドキーワード難易度分析ツールなどを利用して、自分のブログテーマに沿ったキーワードが年間を通じてどれくらい検索されているのかをチェックします。

②検索需要が今後もあるかチェックする

エバーグリーントピックは、今後も常に検索需要があるキーワードが対象になります。そのため、「昔はたくさん検索されていたけど最近減ってきた」キーワードは、その対象ではないということです。Googleトレンドでは、指定したキーワードが過去5年間でどのくらい検索されてきたのか、推移を知ることができます。もし右肩下がりで検索数が減っているようなら、そのキーワードは今後、検索需要が更に減り、安定したセッションを稼ぐことができない可能性があるということです。(例:「コロナ」過去5年間の日本国内の検索行動|Googleトレンド調べ)コロナ 検索需要どうやら「コロナ」というキーワードは2020年になってから急激に検索需要が増加していますが、シーズンによって数値にばらつきがあり、エバーグリーントピックとは言えないでしょう。どれくらいのトラフィックがあれば、エバーグリーントピックとしてふさわしい記事が書けるか(記事公開後に安定してセッションが得られるか)は、自分が得たいと思うセッション数と、狙いたい順位によって異なります。順位とクリック数の相関については過去の記事で触れているので合わせてご確認ください。

③エバーグリーンコンテンツを作成する

繰り返して説明していますが、エバーグリーンコンテンツの作成とは、いつの時代でも関連性のあるものを作成することです。記事公開後、明日も、何ヶ月後も、読者はその記事を読み、知りたい情報を得ることができ、満足する内容であることをGoogleに示す必要があります。その方法とは、他より10倍優れたコンテンツを作るというものです。Googleの目標は、検索キーワードに対してベストな結果を提供することです。なぜなら、欲しい情報を得られない検索エンジンはユーザーにとって無意味であり、利用者を減らすことに繋がるからです。これはGoogle社の収益が減るということです。そのため、もし1ページ目の上位に、自分のコンテンツを掲載したいのであれば、当然高品質のコンテンツを作成する必要があります。更に、長期的にランキングを維持したいのであれば、年に数回行われる大規模な順位変動をもたらすコアアップデートや、毎日行われている微細なアップデートに影響を受けないくらい、競合記事よりずっと優れたコンテンツを作成する必要があります。マーケティングの世界では、これを "10倍優れたコンテンツ(10x content "と呼んでいます。参考:Web担当者Forum

10倍優れたコンテンツ

これは、単に競合ページに対して、自分の発信する記事の長さを10倍にしろ、というものではありません。実際、2,000文字以上の投稿では、文字数とオーガニックトラフィックの間に中程度の負の相関があることを指摘する機関もあります。これは、平均的な10,000文字程度の投稿は、平均的な2,000文字程度の投稿よりも検索トラフィックが少ない傾向があることを指しており、必ずしも文字数が多ければいいわけではないことがわかります。 10倍優れたコンテンツというのは、次の各項目において、競合記事よりも優れているコンテンツを指しています。

  1. (広義での)デザイン:ユーザーの興味を引く、読みやすい文章構成になっているか。フォントサイズや見栄えはどうか
  2. 記事の内容の有用性:検索意図に合致した回答を網羅しているか
  3. オリジナリティ(独自性):他の記事では得られない、唯一無二の有益な情報をを提供しているか
  4. オーソリティ(権威性):記載されている内容は信頼に足るものなのか。(同じコンテンツを発信していても、社会的に認められた著名人と、居酒屋で知り合った無精髭のおじさんでは、人は前者を信じる傾向がありますよね?)
  5. データの裏付け・根拠:コンテンツで主張する内容は何か信頼できるデータを元に作成されているか(信頼できるデータの取得についてはこちらの記事をご確認ください)

どのような主張にも、それを裏付ける具体的なデータが伴うことで、信憑性に大きな差が出ます。特に、サンプル数が多く、学問的にも有用だと認められたデータに基づく主張は多くの賛同を得ることができます。 これらを意識しながら、コンテンツを作成することで10倍優れたコンテンツを生み出すことができます。

【推奨】時間を表す単語の使用を控える

「2022年9月」「今月の初めに」「昨日」などの表現は、時間によってコンテンツそのものを古くしてしまうキーワードです。書いている記事がエバーグリーンコンテンツであれば、特定の日時に言及する必要はないはずです。(なぜなら、ユーザーはいつその記事を読んでも自分の役に立つのですから)そのため、極力こういった時間を表す単語の使用は控えてコンテンツを作成しましょう。実は、これは権威ある機関や組織によって明文化されたベストプラクティスではありません。こういった記載をしていても、記事全体を通じてずっと有益であり続けるコンテンツであれば特に気にする必要はありません。

公開したエバーグリーンコンテンツを管理する

例えば、あなたがエバーグリーンコンテンツを書くと決め、前述の流れで実際に記事を公開したとします。その記事は、常に人々の興味を引くようなトピックを軸にしっかりとライティングされており、いつ誰が読んでも有益なコンテンツとして重宝されるでしょう。 しかし、それでも公開したら終わり、全くメンテナンスをすることなくに高い評価を受け続けるとは限りません。どんなにエバーグリーンだと思われても、時代の流れによっては記事の内容に多少の変化を必要とするケースがあるでしょう。そうすると、世の中のニーズに対してコンテンツで提供する情報ががややずれることになります。 では、どのようにすればコンテンツの常緑性(有用性を保っている状態のこと。とても素敵な表現なので以降はこう記載します)を保ち、管理することができるのでしょうか。

コンテンツの表示順位を定期的に確認する

キーワード選定の際に、「このキーワードでエバーグリーンコンテンツを書く!」と決めたキーワードがあります。そのキーワードで検索した時に、著しく検索順位が下落していた場合は、記事を更新するタイミングかもしれません。順位が下がる原因としては、コンテンツが常緑性を失っている可能性、そして競合記事がより優れたコンテンツを発信している可能性があります。 前者の場合は、今、そしてこれからの読者にとって適したコンテンツかを再度見直し、必要に応じてリライトする必要があるでしょう。また、後者の場合は、競合記事をしっかり分析して、どういった点がよりGoogleから評価を受けているか吟味する必要があります。

【被推奨】リンクを構築する(リンクビルディング)

日本では今はあまり盛んではないですが、外部リンクという考え方があります。外部リンクとは、自分のサイトから全く知らない誰かのサイトを紹介する、または紹介されている状態を指しています。いわゆる、「このリンクをクリックしたら参照元の記事が読めるよ!」というものは外部リンク(この場合は特に発リンク)に該当します。 SEOという概念の黎明期にはひたすら外部リンクを設置して検索順位を上げようとした施策が横行した結果、今では恣意的な外部リンクの設置は非推奨とされています。(スパムだと思われちゃう可能性もありますし) しかし、健全な外部リンクというのは、「この記事は有益なコンテンツですよ!」と他のサイトから保証してもらうようなものなので、実は多い方が検索順位を上げたい場合は有利だという考え方もあります。実際、リンクが少ないページはランキング圏外に表示されやすいため、エバーグリーンコンテンツのランキングには外部からのリンクが不可欠です。 Google社は、被リンク(外部サイトに自分の記事のリンクが掲載されること。バックリンクとも)が重要なランキング要因であると述べています。※被リンク数が多ければ順位が高くなるわけではありません。リンク先のサイトがどれだけ信頼できるかどうかなども影響します。また、被リンク数以外のさまざまな要因によって検索順位は決定されます。参考:Google が掲げる 10 の事実参考2:被リンクなしでの上位表示は可能なのか? マット・カッツ氏いわく……など10+4記事外部リンクを意図的に増やすことは難しいですが、継続した情報発信によって少しずつリンク数を増やすことでGoogleから評価されやすくなるでしょう。