【2025年最新】CompTIA IT Fundamentals (ITF+)の難易度・合格率・勉強法・メリットを徹底解説

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CompTIA IT Fundamentals (ITF+) は、ITの基礎知識を体系的に学べるベンダー中立資格です。IT業界未経験の方や、異業種からのキャリアチェンジを目指す方の「最初の一歩」に最適で、OS・ネットワーク・セキュリティ・データベース・ソフトウェア開発の基礎を幅広くカバーします。なお、ITF+(試験コード:FC0-U61)は英語版ほか一部言語が2025年7月31日にリタイア、日本語版は2025年11月24日にリタイア予定です。以降は後継の「CompTIA Tech+(FC0-U71)」が最新の入門資格となります。

CompTIA IT Fundamentals (ITF+)(ベンダー中立資格)とは

CompTIA IT Fundamentals (ITF+)|ベンダー中立資格
どんな目的向けか就職転職未経験からのキャリアチェンジ
どんな職種向けかITサポートヘルプデスクシステム運用カスタマーサポート(IT関連)
おすすめポイントCompTIA IT Fundamentals (ITF+) は、ITの基礎知識を幅広く学べる入門資格であり、未経験からIT業界を目指す方に適しています。プログラミングやネットワーク、セキュリティなどの主要分野を体系的に学べるため、ITへの適性確認や次の資格(CompTIA A+やベンダー資格)へのステップアップとしても有効です。
未経験者が取得にかかる学習時間未経験者:約150〜200時間(IT基礎概念 80時間、ハードウェア・ソフトウェア 40時間、ネットワーク・セキュリティ 40〜80時間)
IT実務経験者:約20〜30時間(試験範囲の確認と過去問題演習)
総費用(教材+講習+試験料+更新料)教材費:2,000〜5,000円(参考書・問題集)
講習費:0円〜30,000円(独学の場合は不要、通信講座やスクール利用時は追加)
試験料:約15,000円(Pearson VUE受験費用)
更新料:不要(有効期限なし)
取得方法Pearson VUEを通じて試験を申し込み、全国のテストセンターまたはオンライン受験で合格することで取得できます。
合格率公式には非公開ですが、学習を行えば比較的合格しやすく、合格率はおよそ70〜80%程度といわれています。
試験実施場所全国のPearson VUE試験会場(東京都、大阪府、愛知県、福岡県、北海道など主要都市を中心に展開)。オンライン試験にも対応。
どんな企業向けかNTTデータ, 富士通, NEC, ソフトバンク, 楽天, リクルート
詳細情報詳細はこちらをクリック

ITF+ は「プレキャリア」レベルの認定で、ITの基本概念と実務に役立つ基礎スキルを証明します。対象は学生、ノンIT職の社会人、管理部門、営業職、初学者など幅広く、将来の A+/Network+/Security+ などの学習基盤づくりに位置づけられています。
また ITF+ は更新不要(Good for Life)の資格です。

CompTIA IT Fundamentals (ITF+)(ベンダー中立資格)試験の概要

試験方式

  • 試験コード:FC0-U61(V5)
  • 形式:多肢選択(単一/複数回答)のみ
  • 言語:英語・日本語・中国語・タイ語・ベトナム語
  • 配信:Pearson VUE テストセンター または オンライン監督(OnVUE)

スケジューリングは CompTIA アカウントから Pearson VUE に進み、会場試験またはオンライン試験を選択します。

出題範囲

  • ITの概念と専門用語(17%)
  • インフラストラクチャ(22%)
  • アプリケーションとソフトウェア(18%)
  • ソフトウェア開発(12%)
  • データベース基礎(11%)
  • セキュリティ(20%)

上記ドメインは CompTIA 公式の試験概要に基づきます。

問題数・時間・合格基準点

  • 問題数:最大 75 問
  • 試験時間:60 分
  • 合格基準:スコア 650(100–900 スケール)

公式発表の試験詳細です。

難易度・合格率

最新の合格率データ

CompTIA は合格率を外部公開していません。スコア設定は統計的手法に基づき、問題更新により変動し得るため、合格率の公式数値は提供されていません。

初学者でも合格可能な理由

  • 範囲は基礎レベルで、多肢選択のみ(パフォーマンスベース問題なし)。
  • 出題ドメインが明確で学習計画を立てやすい(6領域の割合が公開)。
  • 公式教材(Study Guide/CertMaster Learn・Practice)、ラボ教材や日本語教材が整備。

他資格との比較

項目 ITF+(FC0-U61) Tech+(FC0-U71) A+(Core 1/2)
位置づけ プレキャリア入門 最新の入門(ITF+後継) 現場のITサポート初級職
試験数 1 試験 1 試験 2 試験(Core 1/2)
問題形式 多肢選択 多肢選択 多肢選択+ドラッグ&ドロップ+
パフォーマンスベース
時間・問題数 60分・最大75問 60分・75問 各90分・各最大90問
合格基準 650/900 650/900 Core1:675/900、Core2:700/900
難易度の目安 基礎 基礎(新トピック含む) 初級〜中級(実務寄り)

出典:ITF+ 公式、Tech+ 公式、A+ 公式。

受験するメリット

  • 就職:基礎ITリテラシーを客観的に証明でき、ITサポートやヘルプデスク志望のポテンシャル評価に有効。
  • 転職:非IT職からのロールチェンジ時に「学習済みの土台」を提示できる。
  • スキルアップ:社内のDX推進やIT部門との協業で必要な共通言語を習得。
  • 年収アップ:資格単体での年収保証はないが、初級職への就業→経験+上位資格で年収レンジの拡大が見込める(次項参照)。
  • 未経験からのキャリアチェンジ:A+/Network+ への進学準備として最適。
  • 副業/フリーランス:PCキッティングや簡易サポートなどライトなIT業務の入口に。

勉強方法・対策

勉強時間の目安

完全初学者で20〜60時間が目安です(ITリテラシーの有無で前後)。短期合格を狙う場合も、各ドメインごとの用語理解とミニテスト演習は必須です。

独学と講座の選び方

  • 独学:公式 Study Guide(日本語版あり)+模擬問題で十分合格可能。
  • 講座:動画・模擬試験・日本語サポートを求めるなら国内講座(例:TAC)や CompTIA オンライン教材を活用。

アプリや問題集の活用法

  • 公式の CertMaster Learn/Practice で弱点診断→出題比率の高い領域から重点学習。
  • 演習は「正答を覚える」より、用語の定義・理由付けまで説明できる状態を目標に。

おすすめ参考書・教材

初学者向けテキスト

  • The Official CompTIA ITF+ Study Guide(日本語版/eBook):公式範囲を網羅。

過去問対策アプリ・問題集

  • CertMaster Practice for ITF+(公式演習)

通信講座・オンライン講座

  • TAC「IT Fundamentals」講座(講義+模擬試験)
  • IT Fundamentals Pro(TestOut):ハンズオン型の入門トレーニング。

試験申し込み方法・日程

受験申し込み手順

  1. CompTIA アカウントを作成/ログイン
  2. ダッシュボードからPearson VUEに遷移し、試験(ITF+)を選択
  3. 試験方式(テストセンター/オンライン)と日時を選び、支払い(バウチャー使用可)

詳細手順は公式ヘルプをご確認ください。

試験会場と日程

全国の Pearson VUE 認定テストセンターで随時実施。オンライン試験(OnVUE)は24時間・自宅受験に対応します。受験前にシステム要件と受験環境の確認が必要です。

  • オンラインの主な要件例:前面カメラ(640×480/10fps以上)、静かな個室、机上の片付け等。

受験料

  • 日本(一般価格):ITF+ バウチャー 16,348円(税込)/リテイク保証付き 22,757円(税込)(2025年8月1日改定)。
  • 米国ストア参考:ITF+ バウチャー US$125、リテイク付き US$276。地域で価格差あり。

合格後の活用方法

就職活動での活用

履歴書・職務経歴書の「資格」欄に明記し、基礎ITリテラシーを保有していることを示します。ITサポート・社内SE見習い・IT営業などで評価されやすく、次の学習計画(Tech+/A+ 等)も併記すると意欲の可視化になります。

社内評価・資格手当

企業によって取り扱いは異なりますが、入門資格としての学習実績を示すことで評価面談や配置転換の材料になります。

次のステップ(上位資格)

  • CompTIA Tech+(FC0-U71):ITF+後継の最新入門。AI・クラウド等の最新基礎も扱う。
  • CompTIA A+(Core 1/2):現場のITサポート職向け。2試験・PBQあり。

よくある質問(FAQ)

Q. 合格率は?
A. 非公開です(CompTIAの方針)。
Q. 日本語試験はいつまで受けられますか?
A. 日本語版の ITF+ は2025年11月24日にリタイア予定です(英語などは2025年7月31日)。
Q. オンライン受験は可能?
A. 可能です(OnVUE)。受験環境要件を事前に満たす必要があります。
Q. 資格の有効期限は?
A. ITF+ は更新不要(Good for Life)です。

まとめ

ITF+ はIT入門に最適なベンダー中立資格で、60分・最大75問・650/900で合格と取り組みやすいのが特徴です。2025年にリタイア予定のため、直近の受験か、後継のTech+を早めに検討しましょう。学習は公式 Study Guide と演習中心で十分に合格圏を狙えます。将来は A+ などの上位資格へと進み、未経験からのキャリアチェンジや社内でのステップアップにつなげていきましょう。