【インターネット専門用語No.356】今更聞けない!robots.txtをサクッと解説

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本記事では、robots.txtについて詳しく解説します。特に、初心者の方でも理解できるように、具体的な例や背景情報を交えながらまとめました。これにより、ウェブサイトの管理やSEOに役立つ知識を得ることができます。

robots.txtとは?

robots.txtは、ウェブサイトのルートディレクトリに配置されるテキストファイルで、検索エンジンのクローラーに対してアクセス許可や禁止を指示します。これにより、サイト管理者は特定のページやディレクトリが検索エンジンによってインデックスされるのを防ぐことができます。

わかりやすい具体的な例

例えば、ある企業のウェブサイトでは、プライベートな情報が含まれるページがあるとします。このページを検索エンジンにインデックスされないようにしたい場合、robots.txtを使って、そのページへのアクセスを制限することができます。

graph TD; A[robots.txt] -->|指示| B[クローラー] B --> C[アクセス許可] B --> D[アクセス禁止]

このように、robots.txtを設定することで、企業は重要な情報を守ることができます。

別の例として、個人のブログがあるとします。このブログでは、特定のページが作成中であるため、クローラーにそのページを見せたくない場合にDisallow: /draft/と記述することで、クローラーがそのページをクロールしないように指示できます。

graph TD; A[robots.txt] -->|指示| B[クローラー] B -->|制限| C[作成中ページ]

この方法により、未完成のページが誤ってインデックスされるのを防ぐことができます。

robots.txtはどのように考案されたのか

robots.txtは、1994年にウェブ開発者のマシュー・グリーンが提案しました。この時期、インターネットの利用が急増し、検索エンジンが各サイトの情報を収集する際に、どの部分をクロールすべきか明確に指示する必要が生じました。これにより、ウェブサイトの管理者は自サイトの情報を適切に保護できるようになりました。

graph TD; A[1994年] --> B[マシュー・グリーン] B --> C[robots.txtの提案] C --> D[クローラーへの指示]

考案した人の紹介

マシュー・グリーンは、ウェブの初期段階において重要な役割を果たした技術者です。彼は、インターネットの成長に伴い、情報の収集と保護の必要性を感じ、robots.txtを考案しました。これにより、ウェブサイトの管理者が自分のサイトの情報をより安全に扱うことができるようになりました。

考案された背景

1990年代初頭、ウェブが急速に普及する中で、多くの企業や個人がインターネット上に情報を公開し始めました。この状況の中で、検索エンジンは効率的に情報を収集する必要がありましたが、一方で、サイト管理者は自サイトの情報を守る手段が必要でした。このような背景から、robots.txtが誕生しました。

robots.txtを学ぶ上でつまづくポイント

多くの人がrobots.txtについて学ぶ際に悩むのは、その構文や設定の仕方です。特に、DisallowAllowの使い方について、具体的な例を知らないと理解しにくいことがあります。

robots.txtの構造

robots.txtは、特定のユーザーエージェントに対して、どのページをクロールして良いか、または禁止するかを記述します。基本的な構造は以下の通りです:
User-agent: *
Disallow: /private/
。ここで、User-agentは対象となるクローラーを指定し、Disallowはアクセスを禁止するパスを示します。

graph TD; A[robots.txt] --> B[User-agent] A --> C[Disallow] C --> D[禁止するページ]

robots.txtを利用する場面

robots.txtは、主に検索エンジンのクローラーがサイトをどのようにクロールするかを制御するために使用されます。

利用するケース1

企業が新製品の情報を準備している間、関連するページを検索エンジンにインデックスさせたくない場合、robots.txtを使用してそのページを一時的に禁止します。この方法により、公開前に誤って情報が漏れるリスクを減らすことができます。例えば、以下のような設定を行います。
User-agent: *
Disallow: /new-product/

graph TD; A[新製品の情報] --> B[robots.txt] B --> C[クローラーに制限] C --> D[リスクを減少]

利用するケース2

あるサイトが古いコンテンツを削除する際、削除されたページを検索エンジンに表示させたくない場合にrobots.txtを使います。例えば、User-agent: *
Disallow: /old-content/
と記述することで、古いコンテンツへのアクセスをブロックし、新しい情報だけをインデックスさせることが可能です。

graph TD; A[古いコンテンツ] --> B[robots.txt] B --> C[クローラーにブロック] C --> D[新情報を優先]

さらに賢くなる豆知識

意外と知られていないのが、robots.txtにはファイルサイズの制限があることです。一般的に、1MBを超えると、クローラーが正しく読み込めなくなります。また、robots.txtの設定は必ずしも遵守されるわけではなく、悪意のあるクローラーは無視する可能性があります。

あわせてこれも押さえよう!

robots.txtの理解において、あわせて学ぶ必要があるインターネット専門用語について5個のキーワードを挙げて、それぞれを簡単に説明します。

  • クローラー
  • ウェブサイトを巡回し、情報を収集する自動プログラムのことです。

  • インデックス
  • 検索エンジンが収集した情報をデータベースに登録することを指します。

  • SEO
  • 検索エンジン最適化のことで、ウェブサイトの訪問者数を増やすための手法です。

  • ユーザーエージェント
  • クローラーの種類や名前を示す識別子です。

  • クロール
  • ウェブサイトの内容を読み取って情報を収集する行為です。

まとめ

robots.txtについての理解を高めることで、ウェブサイトの情報を適切に管理する能力が向上します。特に、SEO対策においても重要な役割を果たすため、正しい使い方を学ぶことで、日常生活や仕事の中での情報管理に役立てることができます。今後もrobots.txtの重要性を意識しながら、インターネットを活用していきましょう。