応用情報技術者試験(AP)は、ITの実務で必要な「応用レベル」の知識と問題解決力を問う国家試験です。2025年現在は年2回(春・秋)の筆記で実施され、2026年度からはCBT方式へ移行予定です。出題はシラバス(試験要綱)に基づいており、過去問題や配点・解答例が公式に公開されています。受験料や日程、合格率などの最新情報は本文でまとめています。
Table of Contents
応用情報技術者試験(国家資格)とは
どんな目的向けか | 就職転職年収アップ未経験からのキャリアチェンジ |
どんな職種向けか | システムエンジニアプログラマーITコンサルタントネットワークエンジニアセキュリティエンジニアITプロジェクトマネージャー |
おすすめポイント | 国家資格であり、情報処理技術者試験の中でも中級レベルに位置付けられる資格です。幅広いIT知識と応用力を証明できるため、就職・転職時の評価が高く、実務スキルの裏付けにもなります。特にITエンジニアとしてキャリアを広げたい方に有効で、将来的に高度情報処理技術者試験へのステップアップにもつながります。 |
未経験者が取得にかかる学習時間 | 未経験者:約300〜400時間(基礎IT知識習得200時間+過去問題演習100〜200時間) IT実務経験者:約100〜200時間(知識整理50時間+過去問題演習50〜150時間) |
総費用(教材+講習+試験料+更新料) | 教材費:2,000〜6,000円(参考書・問題集) 講習費:0円〜50,000円(独学の場合は不要、通信講座やスクール利用時は追加) 試験料:7,500円 更新料:不要 |
取得方法 | 独立行政法人IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験に申し込み、年2回(春・秋)の試験に合格することで取得できます。 |
合格率 | 約20〜25% |
試験実施場所 | 日本全国の主要都市(都道府県単位で設置。例:北海道、宮城、東京、神奈川、愛知、大阪、広島、福岡など全国47都道府県に設置) |
どんな企業向けか | NTTデータ, 富士通, NEC, ソフトバンク, 楽天, リクルート, 日立製作所, サイバーエージェント, LINEヤフー, オラクルジャパン |
詳細情報 | 詳細はこちらをクリック |
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する情報処理技術者試験の中核区分で、ITパスポート(基礎)、基本情報(基礎~標準)と高度区分の中間に位置づく「応用レベル」の国家試験です。設計・開発・運用・管理・セキュリティ・経営戦略まで広範に問われ、現場での実践力を評価します。
応用情報技術者試験(国家資格)試験の概要
試験方式
応用情報技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験です。2025年度(令和7年度)は従来通り筆記試験(PBT)形式で春期・秋期に実施されますが、2026年度(令和8年度)からはCBT方式に移行予定です。なお、公式発表によれば、試験時間・問題数・出題形式に変更はありません。詳細はIPA公式サイト(情報処理推進機構)で確認できます。
出題範囲
応用情報技術者試験の出題範囲は、最新の公式シラバス(例:Ver.7.1)に準拠しており、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3つの分野から構成されています。各分野はIT技術者として必要な幅広い知識を網羅しており、法改正や標準規格の更新がある場合には、シラバス改訂を通じて常に最新の内容が反映されます。
- テクノロジ系:ITの基盤となる知識が問われます。具体的には、基礎理論、コンピュータシステム、ネットワーク、データベース、セキュリティ、開発技術などが含まれ、情報システムを設計・運用する上で欠かせないスキルが求められます。
- マネジメント系:システム開発や運用の進行管理、運営に関わる知識が中心です。プロジェクトマネジメントやサービスマネジメントなど、チームや組織の円滑な運営に必要なスキルが問われます。
- ストラテジ系:企業経営やIT戦略に関する分野です。経営戦略、業務分析、法務といったテーマが出題され、ITを経営資源として活用する力が評価されます。
このように、試験は単なる技術知識に留まらず、ITエンジニアとしての実務能力やマネジメント力、さらに経営視点を兼ね備えた人材であるかを総合的に評価します。公式の最新シラバスはIPAシラバスページで確認することができます。
問題数・試験時間・合格基準の詳細
応用情報技術者試験は、1日で午前・午後の2つの試験を実施します。以下、それぞれの形式や配点について詳細に解説します。
- 午前試験(多肢選択式/四肢択一):
試験時間は9:30~12:00の150分間、出題数は80問、解答数も80問です :contentReference[oaicite:1]{index=1}。
配点は1問あたり1.25点(合計100点満点)。60点以上、つまり48問以上の正答が必要です :contentReference[oaicite:2]{index=2}。 - 午後試験(記述式):
試験時間は13:00~15:30で150分間、出題数は11問中5問を選択して解答します :contentReference[oaicite:3]{index=3}。
各問題は20点(合計100点満点)で、記述回答が求められます。合格には60点以上が必要ですが、どの設問にどれくらい点が配分されているかの詳細は公開されていません :contentReference[oaicite:4]{index=4}。 - 多段階選抜方式:
午前試験で基準点未満(60点未満)の場合、午後試験は採点対象外となり不合格となります :contentReference[oaicite:5]{index=5}。
こうした採点方式・配点・合格基準は、IPAの試験案内書にも明確に記載されています。
難易度・合格率の最新データ
最も信頼できるデータとして、IPAが発表した直近の試験統計を紹介します。
- 試験結果(令和7年度 春期/2025年4月20日実施):
応募者数 58,206人、受験者数 38,663人、合格者数 8,527人、合格率 22.1% :contentReference[oaicite:6]{index=6}。 - 過去の推移:
合格率は例年約20%前後で推移しており、難関試験であることがわかります :contentReference[oaicite:7]{index=7}。
午前・午後の突破率傾向(参考データ)
さらに詳細な傾向として、平成6年度(2024年春・秋)における午前・午後それぞれの突破率をご紹介します。
- 令和6年度春期:午前試験受験者36,730人中、18,648人(50.8%)が60点以上を取得 :contentReference[oaicite:8]{index=8}。
- 同年秋期:午前受験者44,243人中、26,125人(59.0%)が基準点を突破 :contentReference[oaicite:9]{index=9}。
- 午後試験:春期は18,597人中8,677人(46.7%)、秋期は26,048人中12,613人(48.4%)が合格基準に達しています :contentReference[oaicite:10]{index=10}。
これらから、午前・午後ともに本試験突破率は半分前後と見込めますが、総合的な合格率が約22%であることから、両方を突破できる人はさらに少ない状況です。
初学者でも合格可能な理由
- 出題はシラバスに沿うため、学習範囲が明確(計画を立てやすい)。
- 過去問題(問題冊子・解答例・採点講評)が公式公開され、出題傾向を把握しやすい。
- 午後は選択制設問が多く、得意領域に寄せた対策が可能(午後の設問選択)。
他資格との比較
- 基本情報(FE):随時CBT。より基礎的。APはその上位で現場実務寄りの応用力を重視。
- 高度区分(NW/DB/PM/SA/ST/AU/SM 等):APのさらに上位で専門性・難度が高い。AP合格で基礎的な総合力を示せる。
受験するメリット
- 就職:国家資格の客観的証明として学生・未経験者のアピールに有効。
- 転職:スキルの可視化により書類選考・面接での説明が容易。活用事例も多数。
- スキルアップ:幅広いシラバスにより技術・マネジメント・戦略を体系的に学習。
- 年収アップ:企業によっては資格手当や評価制度に連動(活用事例参照)。
- 未経験からのキャリアチェンジ:客観資格+学習の履歴がポートフォリオ代わりになる。
- 副業/フリーランス:要件定義~運用・セキュリティまでの理解を示せ、案件獲得で有利。勉強方法・対策
勉強時間の目安
バックグラウンドにより大きく異なりますが、IT実務経験者は「重点領域の復習+午後対策」を中心に数十~100時間台、初学者は「午前の基礎固め+午後の記述練習」で数百時間規模を見込む学習計画が一般的です(過去問ベース学習が効率的)。※具体的な学習時間の設定は個人差が大きいため、自身の弱点診断に合わせて調整してください。
独学と講座の選び方
- 独学:公式過去問+標準テキストで十分合格可能。模試・演習で時間配分を体得。
- 通信・オンライン講座:動画・テスト・進捗管理が必要な人、短期で体系化したい人に有効(例:STUDYing、TAC など)。
アプリや問題集の活用法
- 過去問道場(Web):午前・午後の大量演習が無料で可能。結果データで弱点分析。
- スマホアプリ:「応用情報技術者試験 − 全問解説」などで通勤・隙間時間を一問一答+過去問で回転。
おすすめ参考書・教材
初学者向けテキスト
- 情報処理教科書 応用情報技術者 テキスト&問題集 2025年版(翔泳社):分野別解説→過去問演習の王道構成。
- キタミ式イラストIT塾 応用情報技術者 令和07年版(技術評論社):図解中心で理解の土台を作りやすい。
過去問対策アプリ・問題集
- 過去問道場(Web):出題回・分野・模試形式の切替が可能。午後用もあり。
- アプリ「応用情報技術者試験 − 全問解説」:分野別ドリル+過去問をスマホで反復。
通信講座・オンライン講座
- STUDYing(スタディング):短時間動画+Web問題演習+進捗管理で効率学習。
- TAC(通学・通信):過去問分析に基づくカリキュラム。模試・添削の活用も。:contentReference[oaicite:26]{index=26
試験申し込み方法・日程
受験申し込み手順
- IPAの「受験者マイページ」を作成・ログイン
- 試験区分「AP」を選択し、試験地を選ぶ(会場は受験票で通知)
- 受験料の支払い(クレジット・ペイジー・コンビニ等)
- 受験票の到着・当日の持ち物確認
申込・確認は公式の「受験申込み」ページと受験者マイページから行います。
試験会場と日程
2025年秋期(令和7年)は10月12日(日)に実施。受験票は2025年9月22日発送予定(公式)。試験地は申込時に選択し、具体的な会場は受験票で通知されます。
受験料
7,500円(税込)(試験案内書に記載)。
合格後の活用方法
就職活動での活用
国家資格としての信頼性が高く、エンジニア職や情シス職の応募で「基礎+応用力」の証明になります。企業の活用事例も公開されています。