【サーバーNo.423】今更聞けない!XSSをサクッと解説

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XSSとは?

クロスサイトスクリプティング(XSS)は、悪意のあるスクリプトをWebサイトに挿入し、ユーザーのブラウザ上で実行させる攻撃手法です。XSS攻撃は、ユーザーの個人情報を盗み取ったり、不正な操作を実行させたりするために利用されます。近年では、Webセキュリティの脆弱性として特に警戒されています。

わかりやすい具体的な例

わかりやすい具体的な例1

ある掲示板サイトで、投稿フォームにJavaScriptのスクリプトを入力し、そのまま表示される仕組みになっている場合、攻撃者は次のようなコードを投稿できます:

sequenceDiagram participant ユーザー participant Webサイト participant 攻撃者 ユーザー->>Webサイト: 書き込みを投稿 Webサイト->>ユーザー: スクリプトを含む投稿を表示 ユーザー->>攻撃者: セッション情報が送信される

この場合、投稿を見た他のユーザーのブラウザ上でスクリプトが実行され、クッキー情報が盗まれる可能性があります。

わかりやすい具体的な例2

銀行のWebサイトのURLパラメータを利用して、攻撃者が偽のログイン画面を埋め込むケースを考えます。

sequenceDiagram participant ユーザー participant 銀行サイト participant 攻撃者 ユーザー->>銀行サイト: リンクをクリック 銀行サイト->>ユーザー: 偽のログイン画面を表示 ユーザー->>攻撃者: ログイン情報を入力

この場合、ユーザーは本物の銀行サイトだと思って情報を入力しますが、実際には攻撃者のサーバーへ送信されてしまいます。

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XSSはどのように考案されたのか

XSSの概念は、Webアプリケーションの急速な発展と共に登場しました。特に、ユーザーが自由に入力できるWebフォームや掲示板の普及により、入力値の検証不足が重大なセキュリティリスクとなりました。

graph TD; A[Webフォーム] -->|入力データ| B[サーバー] B -->|未検証のまま| C[Webページ] C -->|スクリプトが実行される| D[攻撃成功]

考案した人の紹介

XSSの概念を最初に提唱したのは、1990年代後半のWebセキュリティ研究者たちです。その中でも、Jeremiah Grossmanは、XSS攻撃の脅威を早期に指摘し、Web開発者への啓発活動を行いました。

考案された背景

当時、Web開発の多くがセキュリティよりも利便性を重視していたため、サーバー側の入力チェックが甘いケースが多く、攻撃が容易でした。

XSSを学ぶ上でつまづくポイント

XSSの概念を理解する上で、特に多くの人が難しく感じるのは、どのようなデータが危険なのかを特定することです。

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XSSの構造

XSSの攻撃は主に、反射型XSS持続型XSSDOMベースXSSの3種類に分類されます。

graph TD; A[ユーザー入力] -->|サーバー経由| B[持続型XSS] A -->|即時実行| C[反射型XSS] A -->|クライアント側| D[DOMベースXSS]

XSSを利用する場面

攻撃者は、ログイン情報の窃取や、Webサイトの改ざんにXSSを利用します。

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あわせてこれも押さえよう!

XSSの理解には、以下のサーバー概念も学んでおくとよいでしょう。

  • サーバーサイドスクリプト
  • Webアプリケーションの動的な処理を担うプログラム言語。

  • クッキーとセッション
  • ユーザーの状態を保持するための仕組み。

  • CSRF
  • XSSと組み合わせることで強力な攻撃手法となる。

  • HTTPS
  • 通信の暗号化によりXSS攻撃を防ぐ要素の1つ。

  • ブラウザのSame-Origin Policy
  • 異なるオリジン間でのスクリプト実行を制限する仕組み。

まとめ

XSSの知識を深めることで、安全なWebサイトの開発が可能になります。また、日常的に利用するWebサービスのセキュリティにも敏感になり、不正アクセスのリスクを回避できます。

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