【サーバーNo.355】今更聞けない！DNSリゾルバをサクッと解説

この記事では、DNSリゾルバの基本的な説明をわかりやすくまとめました。DNSリゾルバを知らない方でも理解できるように、具体的な例を挙げ、図解を使って説明しています。

Table of Contents

DNSリゾルバとは？

DNSリゾルバは、インターネットでドメイン名をIPアドレスに変換するための仕組みです。ウェブサイトにアクセスする際、URLを入力すると、その名前がDNSリゾルバを通じて対応するIPアドレスに変換され、ウェブページが表示されます。

わかりやすい具体的な例

わかりやすい具体的な例1

たとえば、あなたが「www.example.com」とウェブブラウザに入力すると、ブラウザはDNSリゾルバにその名前のIPアドレスを尋ねます。その後、DNSリゾルバは「www.example.com」に対応するIPアドレスを返し、ブラウザがそのアドレスにアクセスすることでウェブサイトが表示されます。

graph LR A[ユーザーが「www.example.com」を入力] --> B[DNSリゾルバがIPアドレスを検索] B --> C[IPアドレス「93.184.216.34」を返す] C --> D[ブラウザがIPアドレスにアクセス] D --> E[ウェブページが表示される]

この流れを理解することで、DNSリゾルバの役割が明確になります。インターネットのアクセスの背後で動いている重要な仕組みであることがわかります。

わかりやすい具体的な例2

別の例として、スマートフォンでアプリを開くとき、アプリがインターネットに接続する際にもDNSリゾルバが使用されます。たとえば、アプリがサーバーに接続する際、サーバーのIPアドレスを求めるためにDNSリゾルバが関与します。

graph LR A[アプリがインターネットに接続] --> B[DNSリゾルバがサーバーのIPアドレスを検索] B --> C[IPアドレスを取得] C --> D[アプリがサーバーに接続] D --> E[データを受信]

この例では、DNSリゾルバがアプリのインターネット接続においても不可欠な役割を果たしていることがわかります。

DNSリゾルバはどのように考案されたのか

DNSリゾルバは、インターネットが広がる中で必要不可欠な役割を果たすために考案されました。インターネットが発展し、ドメイン名を利用するサービスが増える中で、名前とIPアドレスを効率的に関連付ける仕組みとして開発されたのです。

graph TD A[インターネットの発展] --> B[ドメイン名とIPアドレスの対応が必要] B --> C[DNSリゾルバが考案された]

考案した人の紹介

DNSリゾルバの考案に関与した人物はポール・モックピー、レジナルド・ファウラーなどがいます。インターネットの普及と共に発生した問題を解決するために、彼らはDNSシステムの設計に貢献しました。

考案された背景

1970年代末、インターネットが商業化され、企業や大学で使用されるようになった際、IPアドレスとドメイン名をリンクさせる必要が生じました。この問題を解決するために、DNSリゾルバが開発されました。

DNSリゾルバを学ぶ上でつまづくポイント

多くの人がDNSリゾルバの役割や仕組みを理解する際に戸惑うポイントは、DNSリゾルバがどのように名前をIPアドレスに変換するのか、そのプロセスの詳細です。また、DNSサーバーの種類や階層構造に関しても混乱することがあります。

DNSリゾルバの構造

DNSリゾルバは複数の層から成り立っており、最初にキャッシュされたデータを使用することがあります。これにより、リクエストに対する処理速度を向上させると同時に、無駄なトラフィックを減らすことができます。

graph LR A[ユーザーが名前解決を要求] --> B[キャッシュ内でデータが見つかるか確認] B --> C[キャッシュから結果を返す] B --> D[キャッシュにデータがない場合] D --> E[上位DNSサーバーに問い合わせ] E --> F[最終的な結果を取得] F --> G[キャッシュに保存]

DNSリゾルバを利用する場面

DNSリゾルバは、ウェブサイトにアクセスする際やアプリのインターネット接続時など、インターネットに関する多くの場面で利用されます。

利用するケース1

ウェブサイトにアクセスする際、ブラウザはURLに対応するIPアドレスをDNSリゾルバを通じて取得します。たとえば、ユーザーが「www.example.com」を入力すると、ブラウザはまずローカルキャッシュを調べ、見つからない場合はDNSサーバーに問い合わせます。

graph LR A[ブラウザがURLを要求] --> B[キャッシュ確認] B --> C[キャッシュにない場合、DNSサーバーに問い合わせ] C --> D[結果を受け取る]

利用するケース2

スマートフォンアプリがインターネット接続を行う際にもDNSリゾルバは活用されます。アプリがサーバーに接続するためには、そのサーバーのIPアドレスが必要であり、DNSリゾルバがそのアドレスを返します。

graph LR A[アプリがサーバー接続要求] --> B[DNSリゾルバに問い合わせ] B --> C[サーバーのIPアドレスを取得] C --> D[接続確立]

さらに賢くなる豆知識

DNSリゾルバには、例えば「Recursive Query」や「Iterative Query」など、複数の検索方法があります。それぞれの違いを理解することで、DNSリゾルバの動作をより深く理解することができます。

あわせてこれも押さえよう！

DNSリゾルバを学ぶ上で理解を深めるために、以下のサーバーについても知識を深めると良いでしょう。

DNSサーバー

ドメイン名の解決を行うサーバー。DNSリゾルバが問い合わせを行う先として重要です。

Webサーバー

ウェブページを提供するサーバー。DNSリゾルバを通じてIPアドレスを知ることができます。

メールサーバー

メールを送受信するためのサーバー。DNSによってメール送信先のアドレスが解決されます。

FTPサーバー

ファイル転送に使用されるサーバー。DNSリゾルバがIPアドレスを返し、FTP通信が行われます。

名前解決サーバー

DNSリゾルバと連携して、ホスト名をIPアドレスに変換します。

まとめ

DNSリゾルバを理解することは、インターネットの仕組みを深く理解するために欠かせません。これを学ぶことで、インターネット上での名前解決プロセスがどのように行われるかが明確になり、トラブルシューティングやシステム管理に役立ちます。