【プラグインNo.163】Qubelyとは？IT用語をサクッと解説

この記事では、Qubelyを知らない方にも理解いただけるよう、特徴や活用方法、関連する知識をわかりやすくまとめています。

Qubelyとは？

Qubelyとは、WordPressで使える高機能なブロックエディタープラグインで、Webサイトのデザインやレイアウトを簡単かつ自由に作成できるツールです。プログラミング知識がなくても、豊富なプリセットやカスタマイズ性を活かし、直感的にページ制作ができる点が大きな魅力です。特に、ビジュアルデザインを重視するユーザーにとって、制作の自由度が高いことが特徴です。

わかりやすい具体的な例

例えば、飲食店のWebサイトを作るときに、Qubelyを使えば「メニュー紹介」や「店舗ギャラリー」を数クリックでおしゃれに配置できます。従来ならHTMLやCSSの知識が必要でしたが、ブロックをドラッグ＆ドロップするだけでデザインが完成します。これにより、専門知識がないお店のオーナーでも、プロ並みのページを簡単に作成できるのです。

上の図は、Qubelyでサイトを作る流れを示しています。まずは操作方法を覚え、ブロックをドラッグ＆ドロップで配置し、プリセットデザインを選ぶだけで自分好みのページが完成します。細かいデザイン変更もボタンひとつで行えるため、初心者でも安心です。

また、例えばイベント告知ページを作る場合も、Qubelyならカウントダウンタイマーや参加申し込みフォームを簡単に配置できます。これまではこうした機能は別プラグインが必要でしたが、Qubelyだけで完結できます。結果的に制作時間を大幅に短縮できるのが大きな利点です。

上の図のように、Qubelyではイベントページの各要素を自由に配置できます。開始日時を設定するだけでカウントダウンが動き、フォームも数クリックでカスタマイズできます。これにより、迅速に情報発信が可能です。

Qubelyはどのように考案されたのか

Qubelyは、Web制作現場で感じられていた「誰でも簡単に美しいデザインを作りたい」というニーズから誕生しました。従来、WordPressのブロックエディターは機能が限定的で、プロのデザイナーに頼る必要がありました。そこで、デザインの自由度と簡単操作を両立する新しいツールが求められ、Qubelyが開発されたのです。

考案した人の紹介

Qubelyを考案したのは、BangladeshのIT企業Themeumの創業者でありCEOのTareq Hasan氏です。彼は、大学卒業後にソフトウェア開発の道に進み、WordPressの可能性に魅せられてプラグイン開発を始めました。数々のWordPress製品を世に送り出す中、Webデザインをもっと手軽にしたいという思いから、Qubelyを開発するに至りました。Tareq氏はコミュニティ活動にも熱心で、ユーザーからのフィードバックを製品改良に活かすことをモットーとしています。

考案された背景

2018年頃、WordPress界隈ではGutenbergという新しいエディタが登場しましたが、当初は機能が限定的でプロの現場では使いづらい面がありました。この問題を補うため、より多機能で直感的に操作できるブロックプラグインの開発が急務となり、Qubelyが誕生したのです。背景には、世界的にWeb制作が多様化し、スピードと品質を両立する需要が高まったことが大きく影響しています。

Qubelyを学ぶ上でつまづくポイント

Qubelyを使い始めた人がよくつまずくのは、豊富すぎる機能に圧倒されることです。特に「Row」や「Column」といったレイアウト構造の概念は、他のブロックプラグインと似ているものの操作感が微妙に異なり、混乱する人が多いです。また、例えば「Elementor」や「Gutenberg」などのプラグインと比較して、設定箇所が多いため、どの機能を使うべきか悩む方もいます。ですが、それぞれの機能には明確な役割があり、一度理解すればむしろ制作の幅が大きく広がるのです。

Qubelyの構造

Qubelyは「ブロック」「行」「列」「内部コンテンツ」という階層構造で成り立っており、最上位のブロックがページ全体のレイアウトを司ります。各ブロックにはデザイン設定やレスポンシブ調整、アニメーション効果などのパラメータが設定できるため、高度な表現が可能です。特に独自のVisibility Control機能により、特定のデバイスや条件でコンテンツ表示を切り替えられる点が大きな特徴です。

Qubelyを利用する場面

Qubelyは、企業サイトや個人ブログ、ランディングページなど、デザインの自由度が求められるあらゆる場面で活用されます。

利用するケース1

例えば企業のサービス紹介ページを作る際、Qubelyを使えば、豊富なプリセットデザインを活用してサービス内容をわかりやすく表現できます。CTA（Call to Action）ボタンや、アニメーションを使った動きのある見せ方も簡単で、訪問者の興味を引きつける効果が高いです。従来は複数のプラグインを組み合わせて実現していた機能が、Qubelyだけで完結するため、運用コストを削減できます。さらに、Visibility Control機能により、特定のユーザー層に合わせた表示が可能なのも大きな利点です。

利用するケース2

また、オンラインスクールのホームページ制作でもQubelyは活躍します。講座一覧や講師プロフィール、動画埋め込みなど、教育系サイト特有の要素をすぐに実装できるため、運営側の負担が大幅に軽減されます。特に、動的コンテンツを使った魅せ方や予約機能を簡単に組み込めるのは、教育分野において大きなアドバンテージです。また、SEO対策の面でもQubelyは非常に優れており、オンラインスクールの集客を強力に支援します。

さらに賢くなる豆知識

実は、Qubelyには「Shape Divider」という機能があり、セクション間に波型や斜め線などのデザインを簡単に入れられます。この機能を使うと、ページ全体に動きや立体感を出せるため、他のサイトとの差別化に効果的です。また、エクスポート機能を使うと、作成したレイアウトを別のサイトへ簡単に移行できるため、複数サイトを運用する方には非常に便利です。さらに、パフォーマンス最適化機能も搭載されており、ページ表示速度を維持しながら美しいデザインが実現できます。

あわせてこれも押さえよう！

Qubelyの理解において、あわせて学ぶ必要があるプラグインについて5個のキーワードを挙げて、それぞれを簡単に説明します。

• Elementor

直感的に操作できるビジュアルビルダーで、ドラッグ＆ドロップでサイトを構築できます。Qubelyと同様に自由度が高く、多彩なデザインが可能です。

• Gutenberg

WordPressの標準ブロックエディタで、基本的なブロック制作に対応しています。QubelyはこのGutenbergの機能を拡張する形で利用されます。

• WPBakery Page Builder

豊富なデザインテンプレートと柔軟なカスタマイズが特徴のページビルダーです。特に商用サイト向けに人気があります。

• Beaver Builder

初心者でも扱いやすく、軽量で動作が速いのが特徴のビジュアルビルダーです。コードを書かずにレイアウトを整えられます。

• Brizy

最新のUIを持つビジュアルビルダーで、簡単にレスポンシブデザインを作成できます。Qubelyと並ぶ人気のプラグインです。

まとめ

Qubelyを学ぶことで、Web制作の自由度や効率が大幅に向上します。初心者でもプロ並みのデザインが手軽に実現できるため、個人の活動からビジネス利用まで幅広く役立ちます。ぜひこの機会に、Qubelyの魅力を体験してみてください。