【プラグインNo.122】今更聞けない!Duplicatorをサクッと解説

プラグイン
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本記事では、WordPressユーザーの中でも知らない方が多い「Duplicator」について、初心者にもわかりやすく丁寧に解説いたします。データ移行やバックアップの悩みを解消できる優れたプラグインです。

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Duplicatorとは?

Duplicatorとは、WordPressサイトをまるごとコピーして、別の場所へ移転・バックアップするための無料プラグインです。サイトの構成、記事、画像、プラグイン、テーマ、データベースなどを一括で圧縮・転送できるため、サーバー移行やローカル開発に非常に役立ちます。

わかりやすい具体的な例

わかりやすい具体的な例1

たとえば、趣味で運営していたブログを新しいサーバーに引っ越す場合、通常は記事や画像、プラグインを一つずつ移す必要があります。Duplicatorを使えば、これらを一つのパッケージにまとめて、新しいサーバーへ簡単に復元できます。専門知識がなくても操作可能です。

flowchart TD A[現在のWordPressサイト] --> B[Duplicatorでパッケージ作成] B --> C[圧縮ファイル(ZIP)とインストーラ] C --> D[新サーバーへアップロード] D --> E[インストーラ実行でサイト複製完了] note right of B: データベース・プラグイン・テーマも含まれる

この図では、現在のWordPressサイトからパッケージを作成し、それを新サーバーに移して複製する流れを表しています。複雑に見えますが、数クリックで完了できる点が魅力です。

わかりやすい具体的な例2

会社のホームページを開発環境から本番環境へ移行する場合も、Duplicatorは便利です。手作業でファイルをアップロードしたり、データベースをインポートしたりする工程を省けます。安全かつ正確に同じ環境を再現できます。

flowchart TD A[ローカル開発環境] --> B[Duplicatorでバックアップ作成] B --> C[ZIPファイルとinstaller.php生成] C --> D[本番サーバーに配置] D --> E[インストーラを実行して公開サイト構築] note right of E: SSLやドメインの設定が必要な場合もある

ローカルで開発したサイトをそのまま本番環境に反映させることができるため、公開前の確認や修正もスムーズです。

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Duplicatorはどのように考案されたのか

Duplicatorは、複数の開発者によって2011年に立ち上げられたプロジェクトです。当時、WordPressのサイト移行やバックアップは非常に煩雑で、非エンジニアにとっては高いハードルがありました。Duplicatorはこれらの課題を解決するために生まれました。

flowchart LR A[WordPress普及期] --> B[サイト移行ニーズの高まり] B --> C[煩雑な移行作業に対する不満] C --> D[Duplicatorの構想誕生] D --> E[チーム開発開始と公開] note bottom of B: 多くの初心者がサイト移行に悩んでいた時期

考案した人の紹介

Duplicatorの主要開発者はCory Lamle氏で、アメリカ在住のフルスタック開発者です。彼は自身がWordPress開発やメンテナンスを行う中で、移行やバックアップに苦労していた経験から、このツールを考案しました。その後、Snap Creekというチームで共同開発が進められ、現在も頻繁にアップデートされています。

考案された背景

WordPressのユーザー層が増えるにつれ、初心者や中小企業が自力でサイトを管理・移転したいというニーズが高まりました。その一方で、従来の移行作業はFTPやSQL操作など、専門的な知識が求められていました。こうした背景が、Duplicatorの誕生を後押ししました。

Duplicatorを学ぶ上でつまづくポイント

Duplicatorを学ぶ際、多くの人が「installer.php」や「SQLデータベースの復元」など専門用語に戸惑います。特に、「All-in-One WP Migration」との違いや、SSL設定後のURLエラーといったトラブルも混乱の原因です。しかし、公式ドキュメントやチュートリアルを活用すれば解消できます。操作自体はシンプルなので、最初に全体の流れを把握しておくことが重要です。

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Duplicatorの構造

Duplicatorは主に「パッケージ作成」「パッケージ展開」「インストーラ実行」の3つの工程で構成されています。内部的には、MySQLデータベースのダンプ、wp-contentの圧縮、そしてPHPベースのインストーラによる復元処理で成り立っています。

flowchart TD A[サイト全体の読み込み] --> B[パッケージ作成(ZIP+Installer)] B --> C[ZIPにファイルとDBを圧縮保存] C --> D[別サーバーへアップロード] D --> E[Installer.phpによる復元処理] note right of B: wp-content・wp-config.php・DB構造含む

Duplicatorを利用する場面

Duplicatorは、サイトの移転やバックアップを行いたいときに活用されます。

利用するケース1

たとえば、クライアントのWordPressサイトを開発後に納品する場面で利用されます。開発環境で作成したサイトを、クライアントのサーバーに完全な形で移す必要があるため、Duplicatorで全体をパッケージ化して移行すれば、設定やデータの抜け漏れを防げます。また、再インストールの必要もないため、作業時間を大幅に削減できます。

flowchart TD A[開発環境のサイト完成] --> B[Duplicatorでパッケージ化] B --> C[ZIPとインストーラを送付] C --> D[クライアントがサーバーに設置] D --> E[公開サイトとして復元] note bottom of C: サポート対応も簡略化できる

利用するケース2

もう一つの活用例として、定期的なバックアップがあります。特に、更新頻度が高いECサイトや情報サイトでは、日々の変更を失わないよう、Duplicatorで定期的にパッケージを作成し、クラウドストレージに保管することで、緊急時にも迅速に復旧できます。

flowchart TD A[定期的にDuplicatorでバックアップ作成] --> B[ZIPファイルをクラウドへ保存] B --> C[障害発生時にZIPを取得] C --> D[インストーラで復元] note right of B: Google DriveやDropboxと連携可能

さらに賢くなる豆知識

DuplicatorにはPro版が存在し、スケジュール設定・クラウド連携・メール通知などの機能が追加されます。また、複数サイトの一括移行にも対応しており、エージェンシーや制作会社にも人気です。無料版では制限されるファイルサイズも、Pro版では柔軟に扱えます。

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あわせてこれも押さえよう!

Duplicatorの理解において、あわせて学ぶ必要があるプラグインについて5個のキーワードを挙げて、それぞれを簡単に説明します。

  • All-in-One WP Migration
  • Duplicatorと同様にサイト移行に特化したプラグインで、操作画面がシンプルで初心者に向いています。

  • UpdraftPlus
  • 自動バックアップやクラウド保存に強みがあるプラグインで、Duplicatorと併用するユーザーも多いです。

  • WPvivid
  • 移行・バックアップ・ステージング機能が一体となっており、無料でも十分な性能を持っています。

  • BackupBuddy
  • 有料ながら非常に高機能なバックアップ・移行ツールで、企業利用に適しています。

  • Migrate Guru
  • 大規模サイトの移行に特化しており、速度と信頼性を両立する移行支援プラグインです。

まとめ

Duplicatorを理解することで、サイト移転やバックアップ作業が格段に楽になります。特に技術的な知識が少ない方でも、安全かつスピーディーにWordPressサイトを複製できるのが魅力です。正しく使えば、大切なサイト資産をしっかりと守ることができます。

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