【インターネット専門用語No.482】今更聞けない!API(Application Programming Interface)をサクッと解説

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API(Application Programming Interface)は、アプリケーションやシステム同士が情報をやり取りするための仕組みです。本記事では、APIについて初心者にもわかりやすい形で説明し、具体的な活用例や背景を詳しく解説します。

API(Application Programming Interface)とは?

API(Application Programming Interface)とは、異なるソフトウェアやシステム間でデータや機能を共有・利用するための仕組みです。開発者が他のサービスの機能を簡単に活用できるように、あらかじめ定義されたルールやプロトコルが提供されています。

わかりやすい具体的な例

わかりやすい具体的な例1

例えば、天気予報アプリで使用されるAPIは、気象庁や民間の気象データ提供サービスから天気情報を取得します。この情報をアプリ内で表示することで、リアルタイムの天気を利用者に提供できます。

graph TD; WeatherApp -->|リクエスト| WeatherAPI; WeatherAPI -->|データ返却| WeatherApp; WeatherAPI -->|気象データ取得| WeatherDataProvider;

APIの仕組みは、アプリが気象データを取得する際の橋渡し役を果たします。このプロセスにより、アプリ開発者はデータ提供元と直接やり取りせずに天気情報を利用できます。

わかりやすい具体的な例2

オンラインショッピングサイトが決済サービスを利用する場合もAPIが使用されます。サイトから購入者のカード情報を決済サービスへ送信し、その結果を受け取ることでスムーズな取引が可能です。

graph TD; ECommerceSite -->|購入データ送信| PaymentAPI; PaymentAPI -->|認証結果| ECommerceSite; PaymentAPI -->|銀行連携| BankServer;

この仕組みにより、ショッピングサイトは安全に支払い処理を行い、利用者のカード情報を直接保持しない形での運用を可能にしています。

API(Application Programming Interface)はどのように考案されたのか

APIの概念は1960年代にメインフレームの普及とともに生まれました。当時、異なるシステム間でのデータ共有のニーズが高まり、標準化された通信手段が必要とされていました。特に、1980年代のインターネット普及以降、APIは大規模システム間の連携を支える重要な要素となりました。

graph TD; Mainframe -->|データ共有| EarlyAPI; EarlyAPI -->|進化| ModernAPI; ModernAPI -->|普及| CloudComputing;

考案した人の紹介

APIの概念を最初に提唱したのは、情報工学の先駆者であるダグラス・エンゲルバート氏です。彼は、異なるコンピュータ間で効率的に情報を共有する方法を研究し、APIの基礎となる考え方を打ち立てました。その後、インターネットの発展とともに、APIは急速に進化を遂げました。

考案された背景

APIは、企業間でのシステム統合や新規サービス開発のニーズが高まる中で生まれました。特に、1990年代以降のeコマースやクラウドサービスの台頭が、APIの重要性をさらに高めました。

API(Application Programming Interface)を学ぶ上でつまづくポイント

APIを初めて学ぶ際、多くの人が認証プロセスやデータフォーマットの理解でつまずきます。例えば、APIキーやトークンの管理は、セキュリティと利便性のバランスを取るための重要な要素です。また、JSONやXMLなどのデータ形式も、初心者には馴染みが薄いかもしれません。

API(Application Programming Interface)の構造

APIはリクエストとレスポンスの仕組みで成り立っています。クライアントからサーバーにリクエストを送り、必要なデータや機能を取得します。この際、HTTPプロトコルやRESTfulアーキテクチャが一般的に利用されます。

sequenceDiagram Client->>API: リクエスト送信 API-->>Server: リクエスト処理 Server-->>API: 結果返却 API-->>Client: レスポンス送信

API(Application Programming Interface)を利用する場面

APIは主に、異なるサービス間のデータ連携や外部機能の利用時に活用されます。

利用するケース1

例えば、地図アプリでの経路検索はAPIによって動作します。アプリはGoogle Maps APIを利用して、現在地から目的地までの最適なルートを取得します。

graph TD; MapApp -->|経路リクエスト| MapsAPI; MapsAPI -->|経路データ返却| MapApp;

利用するケース2

ソーシャルメディアの投稿共有機能もAPIで実現されています。アプリはTwitter APIを利用して、ユーザーの投稿を迅速に共有します。

graph TD; SocialApp -->|投稿リクエスト| TwitterAPI; TwitterAPI -->|投稿完了| SocialApp;

さらに賢くなる豆知識

APIは、マイクロサービスアーキテクチャを支える重要な要素です。また、公開API(Public API)は、開発者向けの新しい市場を創出し、経済的な効果ももたらしています。

あわせてこれも押さえよう!

APIを学ぶ上で、関連するインターネット専門用語も理解する必要があります。

  • REST
  • RESTは、HTTPプロトコルをベースにしたシンプルなAPI設計スタイルです。

  • JSON
  • JSONは、軽量なデータ交換形式で、APIのデータフォーマットとして広く利用されています。

  • OAuth
  • OAuthは、APIへの安全なアクセスを提供する認証プロトコルです。

  • Webhook
  • Webhookは、リアルタイム通知を可能にするAPI機能です。

  • SDK
  • SDKは、APIを簡単に利用するための開発ツールキットです。

まとめ

APIを理解することで、異なるサービスやシステムを統合し、効率的なソフトウェア開発が可能になります。日常生活では、天気予報や地図アプリでの経路検索など、APIの恩恵を多く受けています。これからもAPIの知識を深めていくことは、ITスキル向上に大いに役立ちます。