みなさんこんにちは。副業ブログのaksyaです。本日は『コンテンツに悩むブロガー必見!Webサイトでコンテンツを発信するための方法』について解説していきます。前回の記事では、テーマ「Lightning」を使って、サイト内のコンテンツを増やす方法についてわかりやすく解説しました。今回は、Webサイトで情報を発信するブロガーや各業界のウェブマーケティング担当者が陥りがちな「発信するコンテンツが枯渇してしまって書く記事がない。」「自社サービス関連のデータが少なく、発信する情報がない」といった方を対象にデータの収集方法とまとめ方について書いています。
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はじめに
本記事では、ブログでの情報発信を通じて、どのように良質で読み手にとって有益なコンテンツを発信するか、について解説しています。 発信するコンテンツが枯渇してしまって書く記事がない。どのように書いても既存の他サイトの記事と同じような仕上がりになってしまう。このような悩みを抱える方にぜひ一度読んでいただきたいです。 もちろん、読んでいただきたいのはブロガーだけに止まりません。 自社サービスに関する記事を書いて、明確層、顕在層から潜在層に至るまで広いユーザーに情報を発信したい。でも、自社オリジナルのコンテンツやデータがない。 こういった悩みを抱える会社のWebサイトを管理・運用するマーケターの方も同様です。 ここでは、どこで、どのようにしてデータを見つけるか、そしてどうそれを生かし、コンテンツ発信に役立てるかを紹介します。
心構え編
まず第一に、Webサイトから情報を発信する上で念頭に置きたいのは次の2つです。「クリエイティビティ(創造性)溢れるコンテンツを発信する」こと。そして、もう一つが「固定概念に囚われない、柔軟な発想でコンテンツを発信する」こと。 今回フォーカスするのは後者です。多くの方は、前者の「クリエイティビティ(創造性)溢れるコンテンツを発信する」ことに思考を奪われ、奇を衒うことに心血を注ぎがちですが、実はそれと同じか、それ以上に後者の「固定概念に囚われない、柔軟な発想でコンテンツを発信する」ことも重要です。
「固定概念に囚われない、柔軟な発想でコンテンツを発信する」とは?
Webサイトで情報を発信する時、一番考えなければならないのは読み手にとって有益な情報かどうかです。そのため、多くの発信者は①誰にも知られていない②自分(自社)独自の情報で③多くの方にとって有益なものを発信する必要があると考えます。 情報とは、例えば自分(自社)が提供しているサービスに関する利用者の声のまとめや、何か課題解決のためのHow Toなどを指します。
しかし、例えばリソースや資金、あるいはスキルの面からこの3つの条件を満たす情報を発信することが難しいことが多いです。- 何を調査(インタビューやアンケートなど)したいかわからない
- 調査する時間がない
- 調査を依頼するお金がない
- 調査したデータをまとめる時間がない
- 調査したデータをまとめるスキルがない
などですね。こういった壁にぶち当たってしまうと②自分(自社)独自の情報を用意し、発信することができません。ただ、①と③については誰でもクリアすることができる可能性があります。 要は、どこに情報(データ)があるかを知り、それに意味を持たせる方法を知れば良いのです。(もちろん、独自サービスを開発している場合は厳しいですね)
どこに情報があるかを知ろう
世の中には色々な機関、個人が調べた膨大な量のデータがあり、至るところで公開されています。しかし、それらの多くは一部の人のみが閲覧しており、一般には知られていないものが多いのです。これらのうち、公共データであれば「誰でも利用できるのに知られていない有益なデータ」となり得ます。
そうすると、どこでこの有益で知られていない情報(データ)が得られるのかを知ることが重要です。ここでは、Webサイトで発信するコンテンツに利用できるデータを見つけることができる、確実な2つの場所を紹介します。e-Stat 政府統計の総合窓口
普段、国に支払っている税金の一部は、研究資金やデータの収集に使われています。そして、そのデータの多くは各省庁のWebサイトから無料で公開されています。これは日本だけでなく他の国でも同様です。(情報を発信したい対象が日本以外の方ならその対象となる国の政府のデータベースを調べる必要があるかも知れません。)e-Stat 政府統計の総合窓口では、政府機関によって調べられ、まとめられた統計データが公開されています。例えば、民間企業の勤務条件制度等調査では、国家公務員の勤務条件検討のための基礎資料を得ることを目的とした調査で、民間企業を対象とし毎年実施されます。この調査では、民間企業における労働時間、休業・休暇、福利厚生、退職管理及び災害補償法定外給付等の諸制度を調査し、その結果をとりまとめの上提供しています。 もしあなたの運用するWebサイトで、BtoBのサービスを提供しているなら、わざわざ自社の予算を削って大規模調査を敢行しなくても良いかも知れません。 ちなみに、アメリカ合衆国の政府組織が調べ、まとめたデータならDATA,GOVで閲覧することができます。
Google Trendsと検索データ
IT業界に属している方は利用することがあるかも知れません。Google Trends(トレンド)は、Google社が無料で提供しているツールの一つで、Googleは検索行動に関する魅力的なデータを得ることができます。検索トレンドを調べたり、地域によって異なる検索行動を調べたり、それらを用いた分析が可能です。 このツールの秀逸なポイントは、期間に応じてデータを見ることができることと、それをCSVファイルでエクスポートできることです。例えば、国内で「コロナ」というキーワードを調べるユーザーの検索行動を、直近5年で見てみると、▼のように、世界的に大流行したタイミングで多く調べられるようになっていることがわかります。これらの無料のデータベースから得られるデータは、どう分析し、まとめ、発信するかによって価値が生まれます。
収集したデータの活かし方
地域別、国別のマップを作成して比較する
人々は、自分の知らない地域はもちろん、住んでいる地域のさまざまな傾向に案外気づいていないものです。例えば、今住んでいる場所が治安が良いと思われているのか、高齢者の割合が日本の中で多い地域なのかなど、調べれば無限に比較することができるでしょう。 ちょうど例に出した、前述の2点について、データのまとめ方をいくつか例示すると、
エリア別治安が良いと思われている場所
都道府県、もしくは市区町村単位で、各地域が治安が良いもしくは良いと思われているかどうかを調べることで、次の仮説が立ちます。
治安が良い場合
- (治安が良い=常識を弁えているとするなら)学歴の高い人が多く居住している
- 路上ごみが少なく、カラスや鳩が少ない
治安が悪い場合
- 頭脳ではなく肉体労働者が多い
(もちろんこれ自体が悪い、というわけではありません)
- タバコや酒の消費量が多い
- 年間の交通事故の件数が多い
高齢者の割合が多い地域
都道府県、もしくは市区町村単位で、高齢者の割合や年次別の増減などを調べることで、次の仮説が立ちます。
高齢者の割合が多い場合
- 年間の医療介護費が高い
- 人口に対する交通事故件数が高い
高齢者の割合が少ない場合
いわゆるニューヨーク型の地域(若者の流入が多く、高齢者の割合が増えない)と仮定できるため、
- パフォーマンス、SNSなどの利用率が高い
- ケータイの利用時間帯(深夜)の特徴
- 痴漢被害件数が多い
もちろんこれらはあくまで仮定の話ですが、誰に情報を発信したいのかというターゲットを明確に指定さえすれば仮説を立て、検証することで立派なコンテンツになります。もしあなたがスマホケースを販売する業者であれば高齢者の割合が低い地域が狙い目になるでしょうし、各エリアでの販売件数などをまとめてマップで色分けすれば、面白いコンテンツになるかも知れません。
Estatelyの「最もアメリカらしい州」に関するレポートなどが実際の成功例にあたります。ランキングにしてまとめる
ランキング形式のコンテンツは古今東西、いつでも人気のコンテンツです。テレビを付けていて、何かのランキングを発表する番組に出会ってしまったら1位を見るまでチャンネルを変えられない。。という経験はありませんか?(そして1位を見て「ほんとか?」と言ってチャンネルを変える...) ランキング形式はある程度の信頼できるデータに基づいて作成される必要があります。(恣意的に自社サービスをランキング1位に入れるのはご法度です) GETAPPは四半期ごとにベストCRMをランク付けしており、その方法論は完全に明文化されています。このランキングはデータ駆動型(データを元に次のアクションを決めたり、意思決定を行ったりすること)の客観的なアプローチで品質を数値化しているため、信頼できる権威あるものとなっています。ここが重要で、因果関係を逆転させてしまうと、一見主張が正しく見えて実は相関のないデータからのこじつけになってしまいます。
まとめ
今回はコンテンツの発掘に悩めるブロガー、各業界のウェブマーケティング担当者の方を対象にデータの収集方法、コンテンツの作成方法をまとめました。実は紹介したもの以外にも無料(もしくは会員登録によって無料で使える)ツールはたくさんあります。また別の機会にまとめたものを記事にしますね。