【サーバーNo.81】今更聞けない！GitLabをサクッと解説

サーバー サーバー
2024.08.10
この記事は約5分で読めます。

GitLabは、ソフトウェア開発チームが効率的にプロジェクトを管理し、共同作業を行うためのプラットフォームです。本記事では、GitLabを初めて知る方にもわかりやすく、GitLabの基本や活用方法を解説していきます。

GitLabとは？

GitLabとは、ソフトウェア開発のための統合プラットフォームで、ソースコードの管理、CI/CD（継続的インテグレーション/継続的デリバリー）、プロジェクト管理、セキュリティ分析など、多くの機能を一つの場所で提供します。特に、分散型バージョン管理システムであるGitをベースにしており、複数の開発者が同時にコードを編集、レビュー、マージできる環境を提供します。

わかりやすい具体的な例1

例えば、ある企業が新しいウェブサイトを構築しているとしましょう。複数の開発者が同時に異なる機能を開発している場合、GitLabを利用することで各開発者が自分の作業を独立して進め、後から安全に統合することができます。変更履歴がすべて記録されるため、何か問題が発生しても、簡単に以前の状態に戻せるという大きなメリットがあります。

わかりやすい具体的な例2

また、GitLabを使用することで、リリース前にすべてのコードがテストされるようにCI/CDを設定することができます。例えば、新しい機能を開発する際、そのコードが主なブランチに統合される前に自動でテストが行われ、バグやエラーを事前に発見することができます。これにより、品質の高いソフトウェアを迅速にリリースできるという利点があります。

GitLabはどのように考案されたのか

GitLabは、ソフトウェア開発の効率を向上させるために、2011年にDmitriy ZaporozhetsとValery Sizovによって開発されました。オープンソースプロジェクトとしてスタートし、世界中の開発者コミュニティからのフィードバックを受けながら、機能が拡充されてきました。

考案した人の紹介

Dmitriy Zaporozhetsは、ウクライナ出身のソフトウェアエンジニアであり、GitLabの共同創業者です。彼は、ソフトウェア開発の現場で感じた不便を解消するため、GitLabを開発しました。また、Valery Sizovも共同創業者として、初期段階での開発に大きく貢献しました。

考案された背景

当時、ソフトウェア開発において効率的なバージョン管理やチーム協働の方法が求められていました。Dmitriy Zaporozhetsは、既存のツールに不足を感じ、より柔軟で包括的なプラットフォームが必要だと考え、GitLabの開発を開始しました。これにより、開発チームが一箇所でプロジェクトを管理し、効率的に作業を進められる環境が整えられました。

GitLabを学ぶ上でつまづくポイント

GitLabを学ぶ際に多くの人がつまづくポイントは、CI/CDの設定と利用です。初めての方には、これが複雑に感じられるかもしれません。しかし、GitLabは事前に定義されたテンプレートを提供しており、これを利用することで簡単にCI/CDのパイプラインを設定できます。また、公式ドキュメントも充実しており、これを参考にしながら学習を進めることが推奨されます。

GitLabの構造

GitLabの構造は主に、リポジトリ、CI/CDパイプライン、プロジェクト管理機能の三つで構成されています。リポジトリは、ソースコードをバージョン管理するための場所であり、開発者がコードを保存、共有しやすくします。CI/CDパイプラインは、自動化されたビルド、テスト、デプロイを可能にし、プロジェクト管理機能は、タスクや進捗をチームで共有しやすくします。

GitLabを利用する場面

GitLabは、主にソフトウェア開発チームがプロジェクトを効率的に管理するために利用されます。特に、リモートワークが主流となった現代において、分散したチームが一つのプラットフォームで協働するために最適です。

利用するケース1

新しいウェブアプリケーションの開発プロジェクトにおいて、GitLabを使用することで、すべての開発者が自分の作業をリポジトリにプッシュし、それをCI/CDパイプラインで自動的にビルド、テストし、問題がなければ本番環境にデプロイするという流れを確立できます。これにより、開発の効率が飛躍的に向上します。

利用するケース2

オープンソースプロジェクトで、世界中の貢献者からのコードを管理するためにGitLabを利用するケースも多いです。GitLabは、プロジェクトの可視性を高め、貢献者が簡単にコードを提出し、レビューするための仕組みを提供します。

さらに賢くなる豆知識

GitLabには、「GitLab Pages」という機能があり、静的ウェブサイトを簡単にホスティングすることができます。この機能を使えば、リポジトリ内のドキュメントやプロジェクトの成果物をWeb上で公開することができます。

あわせてこれも押さえよう！

  • CI/CD

    • 継続的インテグレーションと継続的デリバリーのプロセスで、開発効率を大幅に向上させます。

  • バージョン管理

    • GitLabの中心的な機能で、複数の開発者が同時にプロジェクトに貢献できるようにします。

  • プロジェクト管理

    • GitLabのツールを使って、タスクの管理や進捗の追跡を一箇所で行います。

  • リモートコラボレーション

    • 分散チームが効率的に協働できるように設計されています。

  • セキュリティ分析

    • コードのセキュリティリスクを自動的に検出し、対策を講じる機能を提供します。

まとめ

GitLabを利用することで、開発チームはプロジェクトを一元管理し、効率的に作業を進めることができます。CI/CDを活用した自動化やバージョン管理機能により、プロジェクトの品質と生産性を向上させることができる点が大きなメリットです。

スポンサーリンク