【プラグインNo.88】今更聞けない!WPS Hide Loginをサクッと解説

プラグイン
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本記事では、WordPressのセキュリティを高めるためのプラグイン「WPS Hide Login」について、初心者の方にもわかりやすく解説しています。

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WPS Hide Loginとは?

WPS Hide Loginは、WordPressのログインURLを変更することで、外部からの不正アクセスやブルートフォース攻撃を防ぐためのセキュリティプラグインです。デフォルトの「/wp-login.php」や「/wp-admin」ではなく、自分だけが知っている任意のURLに変更することで、ログインページ自体の発見を困難にします。

わかりやすい具体的な例

わかりやすい具体的な例1

flowchart TD A[訪問者が/wp-login.phpにアクセス] --> B{WPS Hide Loginが稼働中?} B -- はい --> C[エラーページを表示] B -- いいえ --> D[通常のログインページを表示] C --> E[アクセス失敗] D --> F[ログイン可能] note right of A: ログインURLを知っていないとアクセス不可になります

たとえば、サイトを閲覧している第三者が「/wp-login.php」にアクセスしても、WPS Hide Loginによって別のページへリダイレクトされます。これにより、悪意あるユーザーがログイン画面自体にたどり着けなくなります。

わかりやすい具体的な例2

flowchart TD A[管理者が独自のURLにアクセス] --> B[カスタムログインページが表示] B --> C[ログイン認証] C --> D[ダッシュボードへアクセス] note right of B: 独自URLは例えば"/secret-login"など自由に設定可能

管理者は自分だけが知っているログインURL(例:/my-secret-login)を使ってアクセスするため、セキュリティ性を高めつつ利便性も維持できます。URLを知っている人だけがログインできる仕組みです。

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WPS Hide Loginはどのように考案されたのか

WPS Hide Loginは、WordPressの脆弱性に起因する攻撃が増加した2010年代中盤に登場しました。当時、多くのサイトが「/wp-login.php」を狙った総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)を受けており、それに対処するために開発されました。WordPress本体を改変せず、手軽に導入できるセキュリティ手段として注目されました。

flowchart TD A[WordPressのセキュリティ問題] --> B[ログインページへの攻撃増加] B --> C[簡単に導入できる対策が必要に] C --> D[WPS Hide Loginの開発] D --> E[ログインURLのカスタマイズ] note right of D: コアファイルの改変なしで対応可能

考案した人の紹介

WPS Hide Loginは、WPServeurというWordPress専門のホスティング会社に所属する開発チームによって開発されました。開発を主導したのはフランスの開発者Julien Oger氏で、彼はWordPressの保守性とセキュリティ性を高める多数のプラグインを開発しています。自身のクライアントが頻繁にブルートフォース攻撃に遭う中で、よりシンプルで導入しやすい防御策が求められたことが動機となりました。

考案された背景

2010年代に入り、WordPressの世界的な普及とともに、管理画面への攻撃が急増しました。その多くはログインページを狙ったもので、特に中小規模のサイトが標的にされやすい傾向にありました。このような状況下で、非技術者でも扱える簡単なセキュリティ対策としてWPS Hide Loginが誕生しました。

WPS Hide Loginを学ぶ上でつまづくポイント

WPS Hide Loginの使用において多くの人がつまづくのは、ログインURLを変更した後にそのURLを忘れてしまう点です。URLを忘れると管理画面に入れなくなり、FTPでプラグインを無効化するなどの対応が必要になります。また、他のセキュリティプラグイン(例:iThemes SecurityやWordfence)との併用時にログインURLの設定が競合することがあり、意図しないアクセス制限が発生することがあります。

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WPS Hide Loginの構造

WPS Hide Loginは、WordPressの.htaccessやcoreファイルに変更を加えず、WordPressのリライトルールやURLフィルター機能を活用してログインURLを動的に変更しています。ユーザーが設定した任意の文字列に基づき、管理者ログインのエントリーポイントを限定する構造です。

flowchart TD A[通常の/wp-login.phpアクセス] --> B[リライトルールが適用] B --> C[404ページへ転送] D[管理者が指定URLにアクセス] --> E[ログインページが表示] note right of B: .htaccessを書き換えずに動作する

WPS Hide Loginを利用する場面

主にWordPressサイトのセキュリティを強化したいときに利用されます。

利用するケース1

ネットショップや会員制サイトなど、ログイン情報を第三者に見られたくないケースで活用されます。これらのサイトでは、ログイン画面にアクセスされること自体がリスクとなるため、ログインURLを秘匿することで不正アクセスの試行回数を大幅に減らすことが可能になります。

flowchart TD A[第三者がログインページを探す] --> B[既知のURLにアクセス] B --> C[404エラー表示] D[管理者がカスタムURLでアクセス] --> E[正常にログイン] note right of A: ページを見つけられなければ攻撃できません

利用するケース2

複数人がWordPressサイトを運営している企業サイトなどでは、セキュリティポリシーに基づきログインURLの一元管理が必要となる場合があります。WPS Hide Loginにより、全メンバーに限定されたURLを共有することで、安全かつ統制の取れた管理体制を実現できます。

flowchart TD A[各メンバーが共通のログインURLを使用] --> B[アクセス集中先を統一] B --> C[アクセス監視が容易に] note right of B: アクセスログで不審な動きを検出しやすい

さらに賢くなる豆知識

WPS Hide Loginは、プラグインを停止すれば自動的に元の「/wp-login.php」に戻る仕様となっています。また、キャッシュ系プラグイン(例:WP Super Cache)との併用では、新しいURLが正しく認識されないことがあるため、キャッシュのクリアが推奨されます。さらに、WPS Hide Loginは多言語にも対応しており、英語以外の管理画面でも問題なく動作する設計になっています。

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あわせてこれも押さえよう!

WPS Hide Loginの理解において、あわせて学ぶ必要があるプラグインについて5個のキーワードを挙げて、それぞれを簡単に説明します。

  • iThemes Security
  • 多機能なセキュリティ対策プラグインで、ログイン試行回数の制限やファイル変更検知機能を持ちます。

  • Wordfence
  • ファイアウォールやマルウェアスキャンが搭載されている人気のWordPress用セキュリティプラグインです。

  • Loginizer
  • ログイン試行回数を制限するシンプルなプラグインで、ブルートフォース攻撃に効果的です。

  • WP Cerber Security
  • スパム対策やログインセキュリティの強化が可能な多機能プラグインで、直感的なUIが特徴です。

  • All In One WP Security
  • 初心者向けのセキュリティ機能が豊富で、ログインURL変更機能も備えています。

まとめ

WPS Hide Loginを理解し活用することで、WordPressサイトへの不正アクセスリスクを効果的に減らすことができます。特に、セキュリティ対策が手薄になりがちな中小サイトにおいては、手軽に導入できる強力な防御策となります。日常的な運営の安心感を高める上で非常に有用なプラグインです。

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