【プラグインNo.82】今更聞けない!Admin Menu Editorをサクッと解説

プラグイン
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本記事では、WordPressの管理画面を自由にカスタマイズできるプラグイン「Admin Menu Editor」について、初心者の方にもわかりやすく解説いたします。

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Admin Menu Editorとは?

Admin Menu Editorとは、WordPressの管理画面に表示されるメニューを自由に編集できるプラグインです。項目の表示・非表示や順番の入れ替え、名称の変更などをコード不要で実現できるため、作業効率やユーザー体験を向上させるツールとして多くのユーザーに利用されています。

わかりやすい具体的な例

わかりやすい具体的な例1

例えば、外部のスタッフにWordPressを使ってブログ記事だけを書いてもらいたい場合、「投稿」メニューだけを表示し、それ以外のメニューを非表示にすることで、誤操作を防ぐことができます。これはコードを書かずにドラッグ&ドロップだけで設定可能です。初心者でも安心してカスタマイズできます。

flowchart TD A[管理者] -->|プラグイン導入| B[Admin Menu Editor] B --> C{メニュー編集画面} C --> D[表示したいメニューを選択] C --> E[不要なメニューを非表示化] D --> F[変更保存] E --> F F --> G[管理画面がカスタマイズされる] note right of C: メニュー構成は 自由にドラッグ&ドロップ可能

この図は、Admin Menu Editorを使って、管理画面のメニュー構成を調整する手順を示しています。視覚的に簡単に操作できるため、複雑な知識がなくても管理画面の最適化が可能です。

わかりやすい具体的な例2

自社専用のカスタム投稿タイプを追加したとき、通常の投稿や固定ページと並べて表示したい場合があります。Admin Menu Editorを使えば、その順番や配置を自由に変更することができるため、操作性を大きく向上できます。たとえば「商品情報」というカスタム投稿を「投稿」のすぐ下に配置できます。

flowchart TD A[初期メニュー構成] --> B[投稿] A --> C[固定ページ] A --> D[商品情報(カスタム投稿)] click D call update() D --> E[Admin Menu Editorで並び順変更] E --> F[投稿の下に商品情報を配置]

この図は、カスタム投稿タイプのメニュー位置を変更する過程を示しています。管理画面が論理的な順序になることで、利用者の混乱を防ぎます。

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Admin Menu Editorはどのように考案されたのか

Admin Menu Editorは、WordPressの拡張性を最大限に活かすために考案されたプラグインです。特に複数ユーザーによる運用時の管理画面の混乱を防ぐために、ユーザーごとにカスタマイズ可能なインターフェースが求められた背景があります。ユーザーにとって不要な機能を見せないことで、誤操作やセキュリティリスクを低減する目的がありました。

flowchart TB A[WordPress多人数運用] --> B[混乱しやすい管理画面] B --> C[初心者やスタッフの誤操作が増える] C --> D[不要メニューの非表示が求められる] D --> E[Admin Menu Editorの開発へ] note right of E: UX向上と 誤操作防止が主目的

考案した人の紹介

Admin Menu Editorは、Janis Elsts氏によって開発されました。彼はLatvia出身のソフトウェアエンジニアで、WordPressの機能を拡張する多くのプラグインを手がけています。Admin Menu Editorの着想は、実務でWordPressを使う中で、「メニュー構成が複雑すぎてクライアントが困惑する」という実体験に基づいています。そこから生まれたのが、直感的なUIで管理画面を編集できるツールです。

考案された背景

WordPressがCMSとして急速に普及し、多人数でのサイト運用が一般化した2010年代初頭、管理画面の複雑化が問題視されるようになりました。特にクライアントやスタッフが誤って設定を変更する事故が頻発し、管理者の負担を減らす手段が必要とされていました。その中で、柔軟にUIをカスタマイズできるプラグインとしてAdmin Menu Editorが登場しました。

Admin Menu Editorを学ぶ上でつまづくポイント

多くの人がつまづくのは「権限による表示の違い」です。Admin Menu Editorでは、ユーザーの権限レベルによって見えるメニューを切り替える機能がありますが、初心者にとっては「なぜ自分にはメニューが表示されないのか」がわかりにくくなります。他のプラグイン(例:Membersなど)との組み合わせによって、より複雑になることもあるため、ユーザー権限とその影響範囲を理解することが重要です。

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Admin Menu Editorの構造

Admin Menu Editorは、WordPressの管理画面に対して「メニュー構造を配列として読み込み・変更・保存する」仕組みを持っています。これにより、メニューの順番、アイコン、ラベルなどを柔軟に変更できます。内部的には、menu_ordercapabilityといったWordPressのフックやAPIを活用しています。

flowchart TD A[WordPressコア] --> B[管理画面メニュー構成(配列)] B --> C[Admin Menu Editorによる読み込み] C --> D[変更インターフェース(ドラッグ&ドロップ)] D --> E[保存処理] E --> F[変更が反映された管理画面] note right of D: 各メニューに対し 権限や表示名を設定可能

Admin Menu Editorを利用する場面

Admin Menu Editorは、複数人が関わるWordPressサイトの管理を最適化したいときに活用されます。

利用するケース1

クライアントワークでサイトを納品する際、不要なメニューを非表示にして使いやすくするケースがあります。たとえば、企業サイトを納品する際に「設定」や「外観」などを非表示にして、誤ってレイアウトやサイト構造が崩れないよう配慮します。使いやすく安全なUI設計をすることで、信頼性の高い納品が実現します。

flowchart TB A[納品時] --> B[Admin Menu Editorで不要な項目を非表示化] B --> C[投稿、固定ページ、メディアのみ表示] C --> D[誤操作のリスクを減らす]

利用するケース2

大規模なメディアサイトなどで、編集者、ライター、管理者など役割が異なるチーム構成の場合、それぞれの役割に合わせて管理画面を最適化する必要があります。Admin Menu Editorを使えば、ユーザーごとに異なるインターフェースを提供でき、効率的で混乱のない運用が可能になります。

flowchart TB A[大規模メディアチーム] A --> B[Admin Menu Editorでユーザー権限ごとにUI設計] B --> C[編集者:記事投稿のみ] B --> D[管理者:全項目アクセス可] C --> E[集中した業務遂行] D --> F[全体的な管理が可能]

さらに賢くなる豆知識

Admin Menu Editorには、エクスポート/インポート機能があり、設定内容を他のサイトに移行することが可能です。これは、複数のサイトを同様の構成で管理する場合に非常に便利です。また、Pro版を導入することで、ロール単位での細かいUI設定やサブメニューの個別調整ができるなど、一歩進んだ管理画面カスタマイズが可能になります。

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あわせてこれも押さえよう!

Admin Menu Editorの理解において、あわせて学ぶべきプラグインについて、以下に5つ紹介いたします。

  • Members
  • ユーザー権限を自由に設定できるプラグインで、Admin Menu Editorと併用することで管理画面の最適化が容易になります。

  • Advanced Custom Fields
  • 独自の入力項目を追加でき、メニュー構成と合わせて投稿画面の設計も可能です。

  • User Role Editor
  • ユーザーのロールを詳細に設定できるプラグインで、Admin Menu Editorと連携して活用されます。

  • WP Hide & Security Enhancer
  • 不要なWordPress要素を非表示にでき、管理画面のセキュリティ強化にも寄与します。

  • Adminimize
  • WordPress管理画面の細かな表示非表示を制御でき、Admin Menu Editorと重ねて使うことでさらに柔軟なカスタマイズが可能です。

まとめ

Admin Menu Editorを理解することで、WordPress管理画面のカスタマイズに対する柔軟性が大きく向上します。誤操作を防ぎ、ユーザーごとに最適なUIを提供することで、より効率的で安全な運用が実現できます。多人数運用やクライアント対応において、必須ともいえるプラグインです。

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