【ツールNo.92】今更聞けない!Sendinblueをサクッと解説

ツール
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この記事では、Sendinblueというマーケティングツールについて、初めて聞いた方にもわかりやすくまとめています。メール配信や自動化などを使った集客や運用に興味のある方にとって役立つ内容です。

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Sendinblueとは?

Sendinblueは、メールマーケティング、SMS配信、マーケティングオートメーション、顧客管理(CRM)などをひとつのプラットフォームで提供する統合型マーケティングツールです。特に中小企業にとってコストパフォーマンスが高く、コード知識がなくても簡単に使える点が魅力です。

わかりやすい具体的な例

美容院の予約確認メールを自動化する

graph TD A[お客様がWEBで予約] --> B[Sendinblueがトリガーを検知] B --> C[自動で確認メールを送信] C --> D[内容:予約日時・店舗情報など] D --> E[顧客はメールで詳細を確認] note right of B: トリガー=事前設定された動作のきっかけ

美容院のウェブ予約後に、自動で予約確認メールが送信される仕組みです。事前にテンプレートを作成しておけば、スタッフが毎回メールを送る必要がなくなります。

ECサイトのカゴ落ち対策メール

graph TD A[ユーザーが商品をカートに入れる] --> B[購入せずに離脱] B --> C[Sendinblueが離脱を検知] C --> D[カゴ落ちフォローメールを送信] D --> E[割引クーポン付きメール内容] note right of C: カゴ落ち=購入途中で離脱した状態

オンラインショップで商品をカートに入れたまま離脱したユーザーに、自動でリマインダーメールが届く仕組みです。これにより購買率を高めることができます。

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Sendinblueはどのように考案されたのか

Sendinblueは2012年にフランスで誕生しました。中小企業向けに「簡単・安価・高機能」なメールマーケティングツールのニーズが高まっていた時期で、当時の競合は価格が高く、専門知識が必要なものが多くありました。これに対し、SendinblueはGUIベースの直感的な操作とAPI連携により、非技術者でも効果的にマーケティングを実施できる環境を提供しました。

graph TD A[マーケ市場の成熟] --> B[中小企業のニーズ増加] B --> C[使いやすく安価なツールが求められる] C --> D[Sendinblueの開発開始] D --> E[2012年、正式リリース] note right of C: GUI=グラフィカルユーザーインターフェース

考案した人の紹介

Armand Thiberge氏がSendinblueの創業者です。フランスの技術系ビジネススクールを卒業後、企業でデジタルマーケティングの課題を体感し、より多くの中小企業が活用できるツールの必要性を感じてSendinblueを設立しました。彼のビジョンは「全ての企業にプロフェッショナルなマーケティングを提供すること」でした。

考案された背景

2010年代前半、SaaS型サービスが急速に台頭し、特にメールマーケティング領域ではアメリカ発の高機能ツールが市場を席巻していました。しかし、それらは高価で導入が難しいものも多く、ヨーロッパや新興市場では中小企業向けの選択肢が乏しい状況でした。この市場ギャップがSendinblue誕生の背景となりました。

Sendinblueを学ぶ上でつまづくポイント

Sendinblueを学習する際、多くの方が「オートメーション」と「セグメンテーション」の違いで混乱します。オートメーションは、条件に応じて自動的にメールなどを配信する仕組みで、セグメンテーションはユーザー属性によって分類する作業です。例えば、他のツールでいう「トリガー配信」や「セグメントメール」に近い機能で、これらの意味を混同してしまうと設定ミスにつながりやすいため、機能の理解を丁寧に行うことが重要です。

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Sendinblueの構造

Sendinblueは、複数の機能モジュールで構成されています。メールエディタ、キャンペーン管理、ワークフロー自動化、CRM、SMTPリレー、API連携などがシームレスに連携し、ユーザーは一つのダッシュボード上で操作が可能です。ワークフローはIF文形式で条件分岐を行い、オートメーション配信を実現します。

graph LR A[ユーザー操作] --> B[ダッシュボード] B --> C[メールエディタ] B --> D[キャンペーン管理] B --> E[オートメーション(IF条件)] E --> F[送信アクション/分岐処理] note right of E: IF条件=ある条件が成立した場合に実行

Sendinblueを利用する場面

Sendinblueは、顧客との接点を強化したいときやマーケティングの効率を上げたい場面で活用されます。

利用するケース1

地域密着型の飲食店が、常連客にクーポン付きのお知らせメールを送る際にSendinblueが使われます。予約フォームからの情報をトリガーにして、来店1週間前に「次回10%オフ」のメールが自動送信される仕組みを構築できます。来店履歴や好みに応じたセグメント配信も可能で、顧客満足度の向上につながります。

graph TD A[来店履歴あり] --> B[セグメント条件に一致] B --> C[来店1週間前にトリガー発動] C --> D[クーポン付きメール送信] note right of B: セグメント=条件で分類した顧客グループ

利用するケース2

オンライン講座を運営する事業者が、登録者に講座リマインダーや評価アンケートを自動で送信する際に利用します。登録日を基準に、講座当日の前日と当日にリマインダーを送る設定が可能です。受講完了後には自動でアンケートフォームを送ることで、回収率を上げつつ、サービス改善に活用できます。

graph TD A[ユーザーが講座登録] --> B[日時に応じてリマインダー送信] B --> C[前日・当日に通知] C --> D[完了後にアンケート送信] note right of A: 登録=リストに追加されるイベント

さらに賢くなる豆知識

Sendinblueはフランスで誕生したサービスのため、EU圏でのGDPR(一般データ保護規則)への準拠に強みがあります。他国のツールに比べてプライバシー面で信頼性が高く、企業のコンプライアンスをサポートする設計がされています。また、WordPressなどのCMSとプラグインで簡単に連携できるのも魅力です。

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あわせてこれも押さえよう!

Sendinblueの理解において、あわせて学ぶ必要があるツールについて5個のキーワードを挙げて、それぞれを簡単に説明します。

  • Mailchimp
  • アメリカ発のメールマーケティングツールで、テンプレートや自動配信が豊富に用意されています。Sendinblueと比較されることが多いツールです。

  • HubSpot
  • CRMと連動したマーケティングオートメーションが強みで、リード管理や顧客育成にも適しています。

  • ActiveCampaign
  • メールだけでなくSMS配信やチャットボットとも連携し、多機能なマーケティング自動化が可能です。

  • GetResponse
  • ウェビナー機能が搭載されており、教育系ビジネスとの相性が高いツールです。

  • Benchmark Email
  • 初心者向けの操作性に優れたメール配信ツールで、日本語対応にも力を入れています。

まとめ

Sendinblueを理解することで、自社のマーケティング活動を自動化し、効率よく顧客とつながる仕組みを構築できます。業務の負担を減らしながら成果を最大化する方法として、学ぶ価値のあるツールです。日常業務に活かすことで、マーケティングの可能性を大きく広げられます。

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