【サーバーNo.515】今更聞けない!ウェブサーバーをサクッと解説

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ウェブサーバーについて詳しく知らない方に向けて、わかりやすくその仕組みや活用方法をまとめました。この記事を通して、インターネットの基礎を理解できるよう解説しています。

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ウェブサーバーとは?

ウェブサーバーとは、インターネットを通じてユーザーがWebサイトにアクセスする際、そのページのデータを提供するコンピュータやソフトウェアのことを指します。ウェブブラウザのリクエストに応じてHTMLファイルや画像などを送り返し、私たちが普段見ているWebページを表示させる役割を担っています。

わかりやすい具体的な例

あなたがスマートフォンでネットショッピングのサイトを開いたとき、その商品情報や画像を届けてくれるのがウェブサーバーです。例えるなら、ウェブサーバーはネット上の「お店の店員さん」のような存在で、あなたが欲しい商品(Webページ)を取り出して渡してくれる役割をしています。

flowchart TD A[ユーザーのブラウザ] -->|リクエスト| B[ウェブサーバー] B -->|HTMLや画像データの返送| A B --> C[ファイルシステム] B --> D[データベース] note right of B: リクエスト処理とデータ提供を担当

ウェブサーバーは、ユーザーの操作に応じて必要なファイルを探し、素早く届けてくれるシステムです。

会社のホームページを開いたとき、その会社のロゴや文章を表示するためのデータを提供するのもウェブサーバーです。まるで本棚から指定された本を取り出して渡す図書館のスタッフのように働きます。

flowchart TD A[ユーザーのブラウザ] -->|ページ閲覧リクエスト| B[ウェブサーバー] B -->|HTML/CSS/画像を返す| A B --> C[保存されたコンテンツ] note right of B: コンテンツを迅速に提供

ウェブサーバーはリクエストされた内容を的確に探し、必要なデータを提供する役割を果たします。

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ウェブサーバーはどのように考案されたのか

ウェブサーバーは、1990年代初頭にインターネットの普及と共に誕生しました。膨大な情報を世界中の誰もが簡単に閲覧できるようにするため、情報提供の仕組みが必要とされ、HTTPプロトコルに対応するウェブサーバーが考案されました。

flowchart LR A[インターネットの発展] --> B[情報共有の必要性] B --> C[HTTPプロトコルの登場] C --> D[ウェブサーバーの開発] D --> E[Webサイト提供が可能に] note right of D: 情報提供を効率化

考案した人の紹介

ウェブサーバーを考案した人物は、ティム・バーナーズ=リー氏です。彼はイギリス出身のコンピュータ科学者で、1989年にCERNで働いていた際、情報を効率よく共有する方法としてWWW(World Wide Web)を提案しました。その際、Webページを提供するための仕組みとしてウェブサーバーを開発しました。

考案された背景

1980年代末から1990年代初頭にかけて、研究機関や大学での情報共有の必要性が高まりました。その中で、異なるコンピュータ同士でも簡単に情報を閲覧できる仕組みが求められ、インターネット技術とHTTPを利用したウェブサーバーが生まれました。

ウェブサーバーを学ぶ上でつまづくポイント

多くの人がウェブサーバーを学ぶ際につまづくのは、「サーバー」という言葉の意味の理解です。「サーバー」とは特別な装置ではなく、サービスを提供するソフトウェアのことを指します。また、データベースサーバーやメールサーバーなど他のサーバーと混同しやすいですが、それぞれ提供する役割が異なります。ウェブサーバーはWebページの配信に特化している点を押さえることが理解のカギです。

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ウェブサーバーの構造

ウェブサーバーの構造は、大きく「リクエスト処理部」「コンテンツ提供部」「ログ管理部」に分かれます。ユーザーからのHTTPリクエストを受け取ると、リクエスト処理部が内容を解析し、必要なHTMLファイルや画像をコンテンツ提供部から取得して返します。ログ管理部はアクセス履歴を記録し、運営側の解析に役立てます。

flowchart TD A[ユーザーからのHTTPリクエスト] --> B[リクエスト処理部] B --> C[コンテンツ提供部] C --> D[ユーザーにデータ送信] B --> E[ログ管理部] E --> F[アクセス履歴保存] note right of C: HTMLや画像ファイルを提供

ウェブサーバーを利用する場面

ウェブサーバーは、あらゆるWebサイトやWebサービスの提供に欠かせない存在です。

利用するケース1

企業が自社のホームページを公開する場合、ウェブサーバーはその中心的役割を果たします。企業情報、商品カタログ、お問い合わせフォームなどのページデータをウェブサーバーが管理し、ユーザーのアクセスに応じて提供します。これにより、顧客や取引先がインターネットを通じて簡単に情報を取得できます。

flowchart TD A[ユーザーのブラウザ] -->|アクセス| B[企業のウェブサーバー] B -->|企業ページのHTML/CSS返送| A note right of B: 自社情報を迅速提供

利用するケース2

オンラインショップの運営でも、ウェブサーバーは欠かせません。商品ページ、カート機能、購入履歴などの情報はすべてウェブサーバー上で管理され、ユーザーが安心してショッピングを楽しめるように常に正確な情報を提供しています。また、アクセスの集中時にも安定してデータを届ける役割を担っています。

flowchart TD A[買い物客のブラウザ] -->|商品ページリクエスト| B[オンラインショップのウェブサーバー] B -->|商品データ・カート情報返送| A note right of B: 購入体験を支える基盤

さらに賢くなる豆知識

実は、ウェブサーバーはソフトウェアとハードウェアの両方を指します。ApacheやNginxといったソフトウェアが有名ですが、それらが稼働する物理サーバーやクラウド上の仮想サーバーも「ウェブサーバー」と呼ばれます。さらに、世界中に分散配置されることで、より高速かつ安定したサービス提供が可能になっています。

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あわせてこれも押さえよう!

ウェブサーバーの理解を深めるために、あわせて学んでおきたい他の種類のサーバーを5つ紹介します。それぞれの特徴を簡単に説明します。

  • データベースサーバー
  • 大量のデータを効率的に保存・管理し、必要に応じて素早く提供する役割を持つサーバーです。

  • メールサーバー
  • 電子メールの送受信を管理するサーバーで、メールの配送や保存を担当します。

  • FTPサーバー
  • ファイルの転送を専門に行うサーバーで、大容量のデータを安全にやり取りする際に利用されます。

  • DNSサーバー
  • ドメイン名とIPアドレスを紐づける役割を持ち、インターネット通信を円滑にする重要なサーバーです。

  • プロキシサーバー
  • ユーザーとインターネットの間に立ち、通信内容を中継・制御することでセキュリティや速度向上を図ります。

まとめ

ウェブサーバーの仕組みを理解することで、日常的に使っているインターネットの裏側が見えてきます。仕事でWebサイト運営に携わる方だけでなく、ネット利用者全員にとって役立つ知識です。基礎を押さえることで、トラブル対応やさらなるスキルアップにも繋がります。

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